進撃の巨人とは?

・『進撃の巨人』は、諫山創による日本の漫画作品。小説・テレビアニメ・映画などのメディアミックス展開が行われている。
・単行本の発行部数は、2017年7月現在累計6000万部を突破している。
・圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いたファンタジーバトル漫画。2009年9月9日に講談社の少年マガジン編集部から発行が開始された『別冊少年マガジン』10月号(創刊号)で連載を開始。新人作家の初連載作品であるにもかかわらず2011年には第35回講談社漫画賞の少年部門を受賞するなど、各方面から高い評価を受けた。

・本作の世界観はダーク・ファンタジーの要素が強く、少年漫画としては残酷な描写も多く描かれている(人間達が巨人に襲撃・捕食されるシーンや、身体が損壊するシーンなど)。作者によると、出版サイドからは「人体の断面を描いてはいけない」という程度の表現規制しか受けていないという

wikiより
 
表紙画像・出典:https://www.amazon.co.jp/進撃の巨人-1-少年マガジンKC-諫山-創/dp/4063842762/

あらすじ

 人類は、突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた

1.序章2.トロスト区防衛・奪還戦3.過去と決意4.調査兵団入団〜第57回壁外調査5.アニ捕獲作戦6.ウォール・ローゼ内地〜ウトガルド城の戦い7.エレン奪還戦8.フリッツ王政の打倒9.レイス領・礼拝堂地下10.オルブド区防衛戦11.新体制〜決戦前夜12.ウォール・マリア最終奪還作戦13.世界の真相
 城郭都市の外縁地区ウォール・マリア南端より突出した(甕城)シガンシナ区で生活する少年エレン・イェーガーは、医者の父グリシャと専業主婦の母カルラ、そしてイェーガー家に引き取られた幼馴染ミカサ・アッカーマンと一緒に暮らしていた。壁の外の世界に憧れるエレンは壁外調査へ出られる調査兵団に入団しようとしていたが、巨人と直に接触する死亡率の高さからカルラやミカサには反対され、同じく壁外の世界を夢見る幼馴染アルミン・アルレルトとしか話し合えなかった。
 エレンが10歳となった845年。突如現れた、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が破られ、巨人が壁内に侵入する。全身が堅い外皮に覆われた「鎧の巨人」によって遮断不能となったウォール・マリアは放棄され、人類の活動領域はウォール・ローゼまで後退することになった。目前で母カルラを巨人の一体に捕食され、家、夢、全てを奪われたエレンは巨人への復讐を決意し、ミカサ、アルミンと共に「第104期訓練兵団」に入団する。(1巻)
 シガンシナ区陥落から5年、訓練兵団入団から3年後の850年。全課程を修了したばかりのエレンがトロスト区の固定砲の整備を行っていた時、再び「超大型巨人」が襲来する。破られた扉から侵入する巨人を迎撃するべく、トロスト区の駐屯兵団と104期訓練兵団の卒業生が合同で巨人討伐を開始する。エレンはアルミンを初めとする同期達の班を率いるが、班員は全滅し、自身もアルミンの身代わりとなって巨人に捕食されてしまう。アルミンからエレンの死を聞いたミカサは無謀な戦い方に出て命を落としかけるが、エレンの言葉を思い出し、仲間と生還することを決意する。
 その直後、今まで確認されたことのない「巨人を攻撃する巨人」が現れる。アルミンはその巨人を利用した作戦を立て、104期生達は辛くも危機を切り抜ける。そして数体の巨人を屠った後に力尽きた謎の巨人の中からは、捕食されたはずのエレンが無傷で現れた。危うく駐屯兵団に殺されかけるエレンであったが、駐屯兵団を束ねるピクシス司令の判断により命を助けられ、巨岩を使って扉の穴を塞ぐ作戦に臨む。エレンは思う様に巨人の力を制御できず、多くの犠牲が出るが、リヴァイ兵士長らを初めとする調査兵団が壁外調査から帰還したこともあり、トロスト区の奪還に成功する。(1-4巻)
 104期訓練兵団時代の回想をエレンの視点から描く。憲兵団を志望するジャンとエレンの対立や、姿勢制御訓練に失敗したエレンと、そんな彼に助言を送るライナーベルトルトとの交流、アニとの対人格闘訓練の様子などが語られる。最後にマルコとジャンの会話のシーンが描かれた後、時系列はトロスト区奪還直後に戻り、ジャンがマルコの遺体を発見する。(4巻)

 憲兵団はエレンを危険視するが、調査兵団団長であるエルヴィン・スミスの進言により、エレンは調査兵団に配属され、「監視」と「警護」のためリヴァイ揮下の特別作戦活動班(リヴァイ班)に編入された。時期を同じくして同期の配属も決定し、ミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、ジャン、コニー、サシャ、クリスタ、ユミルなどが調査兵団を志願する。調査兵団分隊長のハンジ・ゾエは、エレンの巨人化能力の実験と、トロスト区で生きたまま捕獲された二体の巨人の研究を始めるが、二体の巨人は何者かによって殺害される。巨人を利する間者の存在が疑われる中、エルヴィンは第57回壁外調査を強行する。
 エレンは何時とも知れず失踪した父グリシャから言いのこされた「自宅の地下室」を目指そうとする。だが、調査出発からほどなくして出現した奇行種「女型の巨人」により、調査兵団は蹂躙される。アルミンは「女型」の不可解な行動に疑念を抱き、やがて「女型」がエレンを追跡している可能性を考える。エルヴィンの真意はエレンを囮として、巨大樹の森の奥に「人間が操っていると思われる女型の巨人」をおびき寄せ、生け捕りにすることにあった。
 調査兵団は一度は「女型」の拘束に成功するが、逃走を許し、撤退を余儀なくされる。エレンを守るリヴァイ班は「女型を操っていた人物」に奇襲され、再び顕現した「女型」の前に壊滅。エレンは怒りにまかせて巨人化するがやはり敗北し、連れ去られかける。リヴァイとミカサの共闘により救出されたエレンは、後悔と無力感を胸に帰還する。(5-7巻)
 エルヴィンは一大作戦の失敗の責を問われて査問を受けることになり、エレンもまた憲兵団に引き渡されることに決まる。様々な状況証拠からアルミンは「女型の巨人」の正体が憲兵団に入団したアニだと断定し、それを受けたエルヴィンはアニの捕獲作戦を立案する。ウォール・シーナのストヘス区において、エレンと調査兵団の共闘により「女型の巨人」は討伐されるが、その体内から現れたアニは拘束される直前に自らを結晶化し、一切の干渉を受けつけなくなってしまう。
 さらに「女型の巨人」に破壊されたウォール・シーナ内部には生きたままの超大型巨人が埋まっていることが判明する。駆けつけたウォール教のニック司祭の対応を見たハンジは、ウォール教が隠している壁の秘密についてニックを問い詰める。命を奪うと脅されても口を割ろうとしないニックであったが、その後人類の置かれた状況が逼迫していることを悟ったことで、壁の秘密に関わる少女「ヒストリア・レイス」の存在と、クリスタこそがそのヒストリアであることを告白する。(8巻)
 アニの捕獲作戦に従事したエレン、アルミン、ミカサ、ジャンの4人を除く調査兵団の104期生たちは、アニとの共謀を疑われ、軟禁されていた。しかし、壁内であるにもかかわらず複数の巨人が出現したことで、住民の避難誘導のため出発する。ミケ分隊長は単騎での時間稼ぎを引き受けるが、体が無数の毛で覆われた「獣の巨人」に翻弄され、巨人に捕食されてしまう。
 サシャとコニーは、それぞれの故郷に戻り避難を呼びかける。コニーの故郷のラガコ村で彼らが目にしたのは「住人が逃げた形跡のない村」と「無意味に破壊された家屋」、そして「コニー宅に横たわる不具の巨人」だった。なにかを語ろうとする不具の巨人にコニーは母親の面影を見いだすが、ライナーに一蹴される。
 調査兵団の4人の先輩と共に、ライナー、ベルトルト、コニー、クリスタ、ユミルはウトガルド城跡で夜営する。しかし、夜間には動けないはずの巨人に城を取り囲まれた挙句、先輩達は全滅し、丸腰の104期生たちは絶体絶命の窮地に陥る。ユミルはクリスタを守るため、自らの正体を現し、巨人化して戦い始める。その後ハンジ率いるエレン、ミカサ、アルミンを含めた調査兵団が合流し、ウトガルド城の104期生は難を逃れる。(9-10巻)
 夜通しの索敵にも関わらず、ウォール・ローゼに巨人が侵入できる穴は見つからなかった。消耗し昏睡するユミルを守りながら、104期生達が壁上で待機している最中、ライナーはエレンに突然「自分が鎧の巨人で、ベルトルトが超大型巨人だ」と告白する。会話を聞いていたミカサはすぐさま二人に斬りかかるが巨人化は阻止できず、裏切りに激昂したエレンもまた巨人化する。激しい攻防の末、エレンは敗北し、ユミルと共に連れ去られてしまう。エルヴィン率いる調査兵団は合流した憲兵団・駐屯兵団と共に、ハンジが逃亡先と推察した巨大樹の森へ、エレンの奪還に向かう。
 巨大樹の森で休息するライナーとベルトルトは、エレンとユミルに自分達の故郷への同行を提案する。反撃の機会を窺うエレンに対し、他に行く当てがないことを悟ったユミルは、自分にとっての「切り札」であるクリスタを連れ去ることを条件に、2人の提案を呑む。やがて探索に訪れたアルミンらをおびき寄せたユミルは、クリスタを拉致する。ミカサらは、「鎧の巨人」となり4人を抱えて逃走するライナーを追撃。エルヴィンが巨人の群れを引き連れて到着したことで、巨人、兵団、鎧の巨人による三つ巴の死闘となる。エルヴィンは片腕を失うが、アルミンの嘘により激昂したベルトルトの隙を突いてエレンを奪還する。一方、クリスタはユミルの意を汲み彼女と共にあることを宣言する。
 ミカサとエレンは、巨人の群れの中にかつてカルラを捕食した巨人を見つけるが、その巨人に2人の恩人である駐屯兵団兵士のハンネスが捕食される。消耗して巨人化ができず、己の無力に打ちひしがれるエレンは、ミカサの言葉で奮起。エレンが母とハンネスの仇である巨人に触れたとたん、ライナーとベルトルトが「座標」と呼ぶ力が発動し、周囲の巨人たちはエレンの指示に従って巨人を捕食し、さらには「鎧の巨人」に襲いかかる。その混乱に乗じて兵団は撤退を開始するが、ユミルはクリスタをコニーらに託してその場を去る。ライナーたちが追い求めていた「座標」はエレンと共にあったのである。(10-12巻)
 ウォール・ローゼが破られていないことが確認されるまでの1週間、住民に地下街での避難生活を強いたことで、壁内の治安は急速に悪化する。ハンジは壁内に出現した巨人たちが「ラガコ村の住人たちが巨人化したものである」と結論づける。リヴァイ班には「エレンには死にもの狂いになれる環境が相応しい」と判断したリヴァイの意向で、調査兵団に残っている第104期生であるミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、クリスタが補充される。新生リヴァイ班は安全な山奥へ身を隠し、エレンの巨人化実験を進める。偽名を捨てる決意を仲間に伝えたクリスタは、「ヒストリア」としての凄惨な過去を語る。
 一方、自身が匿っていたニック司祭の不審死を知ったハンジは、ヒストリアの情報を封じようとする中央第一憲兵団の仕業と判断する。リヴァイはエルヴィンの指示で一芝居打ち、リーブス商会のディモ会長を味方に引き入れる。中央第一憲兵の一員を拘束して拷問したハンジ達は「現王家のフリッツ家ではなく、レイス家こそが本当の王家である」という情報を引き出す。情報封鎖を続ける王政を以前から疎んでいたエルヴィンは、ヒストリアを女王として即位させる方針を固める。
 しかし、中央第一憲兵団に属するケニー率いる対人制圧部隊の手により、ディモは殺害され、エレンとヒストリアは拉致される。さらに調査兵団は王政に対する反逆の嫌疑を世間に喧伝され、エルヴィンを始め全団員に出頭命令が下る。逃亡するハンジは、王政の圧力に屈してきたストヘス区のベルク新聞社と、父ディモの死に悲しむ息子のフレーゲルを説得し、彼らの協力を得て民衆に事実を暴露することに成功する。そして、フリッツ王の前に引き出されたエルヴィンはピクシスと連携し、民衆より己の保身を優先する王政府の本性を白日の元に晒し、兵団によるクーデターを成功させる。(13巻-15巻)
 エレンはヒストリアの実父である、ロッド・レイス卿が所有する礼拝堂の地下空洞で目を覚ます。ロッドとヒストリアがエレンに触れた瞬間、父グリシャの今際の記憶が蘇る。巨人化したグリシャはレイス家を襲撃し、ヒストリアの姉フリーダを捕食した後、幼いエレンに巨人化薬を注射して巨人化させ、自らをエレンに喰わせた。フリーダはレイス王家に代々伝わる、他人の記憶や、巨人を操ることができる巨人化能力者であった。レイス王家は、巨人化薬を摂取し、先代の能力者を喰らうことで能力を次代に引き継いでいたが、その力はフリーダを捕食したグリシャを経てエレンに引き継がれていた。ロッドはヒストリアを巨人化させ、エレンを喰わせて王家の力を取り戻そうと説得するが、ヒストリアは自分を意のままに扱おうとする父を拒絶する。
 部下に命じてエレンの監禁場所を探らせていたハンジと新リヴァイ班は地下空洞に突入し、警備にあたっていた対人制圧部隊を突破してエレンとヒストリアを開放する。錯乱したロッドは自ら巨人化薬を舐め、超大型巨人に匹敵する巨体へ変化する。エレンは崩壊する地下空洞から仲間を守るため、ロッドが所持していた「ヨロイ」の薬を飲みこみ、鎧の巨人と同じ硬質化能力を発現して岩盤を食い止める。(15巻-16巻)
 巨人化したロッドは最寄りの人口密集地であるオルブド区を目指していた。先回りした新リヴァイ班とエルヴィンは巨人化したエレンを中核とした迎撃作戦を実行する。ヒストリアは民衆の目の前で自らロッドを討ち、真の王であることを宣言する。
 一方、配下を失い、自らも重傷を負いながら逃走していたケニーは自らの過去を振り返っていた。彼はフリーダの先代の能力者の友人であり、その死後に王家の力を奪取して王政転覆を考えていたが、能力はレイス家の者にしか扱えないことを知って夢破れたのであった。捜索に来たリヴァイと再会したケニーは、自分がリヴァイの叔父であることを告白し、ロッドからくすねていた巨人化薬を強引に託して息を引き取る。(17巻)
 ヒストリアが女王に即位してから二ヶ月後。孤児や困窮者の救済牧場を開いたヒストリアは民衆から「牛飼いの女神様」と慕われるようになる。一方、新体制派は中央第一憲兵によって隠匿・独占されていた革新的技術を開放し、壁内の生産業を活発化させる。さらにエレンの硬質化によって新たな対巨人兵器も開発され、ウォール・マリア奪還が現実的なものとなってきていた。そんな中、エレンはグリシャの記憶にあった「調査兵団の男」が、訓練兵団教官のキースであることに気付く。キースの証言から、グリシャは壁外から来た人間である可能性が濃厚となり、エルヴィンはイェーガー家の地下室の謎に大きな期待を寄せる。
 エルヴィンはウォール・マリア奪還作戦を完遂するべく、シガンシナ区へ進撃を開始する。そのころ、シガンシナ区では「獣の巨人」の正体であるジーク戦士長が、ライナーとベルトルトを従えて待ちかまえていた。(17巻-18巻)
 シガンシナ区に到着した調査兵団は、エレンの硬質化能力によって破られた扉の封鎖に成功する。しかし、壁内に潜んでいたライナーが「鎧の巨人」と化すと同時に、シガンシナ区郊外(ウォール・マリア内側)に「獣の巨人」率いる多数の巨人が出現。挟撃された調査兵団は、内門側で「獣の巨人」を防ぐリヴァイ、エルヴィンの隊と、シガンシナ区内で「鎧の巨人」を倒すハンジ班と104期生に分かれて戦闘を開始する。
 新兵器を駆使するハンジ班はエレンと連携して「鎧の巨人」を追い込むが、ベルトルトが「超大型巨人」と化した際に発生した爆風に巻きこまれ、壊滅状態に陥る。一方、内門側では「獣の巨人」が投げつける無数の投石によって前衛の熟練兵が次々に戦死し、エルヴィンは残った新兵達と共に自ら囮となる決意を固める。彼らのほぼ全員が戦死するなか、その隙に肉薄したリヴァイは「獣の巨人」の体内からジークを引きずり出す。シガンシナ区内ではエレンら104期生と、爆風を唯一生きのびたハンジが捨て身の攻撃を仕掛け、サシャとアルミンが重傷を負うものの、遂にライナーとベルトルトを捕える。ハンジはライナーが持っていたクリスタ=ヒストリア宛のユミルの手紙を回収する。
 ジークは「車力の巨人」に自らとライナーを救出させるが、リヴァイに猛追され、ベルトルトの回収は断念する。去り際にジークと対峙したエレンは、彼に父の面影を見出す。エレンは全身に大火傷を負ったアルミンに巨人化薬を投与して蘇生させようとするが、奇跡的に生還した新兵のフロックが瀕死のエルヴィンを担いで戻ってくる。リヴァイはエルヴィンをこの世という地獄から解放することを選び、その最期を看取る。薬を投与され巨人化したアルミンはベルトルトを捕食して復活し、サシャも一命を取り留める。調査兵団はイェーガー家の地下室からグリシャが遺した三冊の手記と「写真」を回収して帰還するが、生き残った団員は新団長となったハンジ以下、僅か9名のみとなっていた。(18巻-21巻)
 生還者への勲章授与式を初めとする、ウォール・マリア奪還後の事後処理の間に、グリシャの手記とユミルの手紙の内容が語られる。新たな事実が明らかになる最中、エレンは徐々にグリシャを初めとする過去の人物の記憶と交感するようになっていく。
 グリシャの手記には、彼が知る限りの世界情勢が記されていた。かつて「9つの巨人」の力で大陸を支配していたエルディア帝国は没落し、時の145代エルディア王は「9つの巨人」を束ねる「始祖の巨人(=レイス家の巨人)」の力を持ってパラディ島に逃れ、自らに従った領民の記憶を消して仮初めの平和を築いた。大陸で植民地政策を拡大していたマーレ国は、パラディ島の豊富な天然資源を欲し、大陸に残されたエルディア人を弾圧して管理下に置き、「始祖の巨人」を奪還させる尖兵に仕立て上げようとしていた。反マーレ活動を率いていたグリシャは自分の第一子であるジークをスパイとして育てるが、ジークは父の行いを治安維持局に密告。グリシャ達は意志なき人食い巨人(無垢の巨人)にされてパラディ島に追放されるが、グリシャは当局内部の情報提供者だったエレン・クルーガーに助けられる。「9つの巨人」の1つ「進撃の巨人(=エレン・イェーガーの巨人)」の力をその身に宿すクルーガーは、「始祖の巨人」の力を手中に収めるしかエルディア人が生き残るすべはないと語る。グリシャは巨人化による死期「ユミルの呪い」が迫っていたクルーガーを捕食し、「進撃の巨人」を継承してウォール・マリアに潜入していた。
 一方、ユミルの手紙には彼女の過去が記されていた。大陸の物乞いだったユミルは詐欺師に拾われ、エルディアの始祖ユミルの再来として祭り上げられた挙句、マーレ当局に捕えられパラディ島に追放された。無垢の巨人として島を彷徨ったユミルは、ウォール・マリアへ向かっていたライナー達の仲間マルセルを捕食し、巨人の力を奪うと共に知性を取り戻したのであった。
 「始祖の巨人」の持つ能力である「座標」の力は、145代エルディア王の「不戦の契り」により、王家の者は発動できない封印状態にあると判明する。エレンは、以前に座標を発動させた際、その時に触れた巨人がグリシャの前妻で王家の血を引くダイナ・フリッツが変貌したものであった事から、王家の者に接触、もしくは捕食したら完全に「座標」の力を得られるのではないかと推測するが、誰にも語らず胸中に秘めた。
前王政の二の舞を演じまいとするヒストリアは、巨人は同じ人間であり、マーレを含むパラディ島外の世界全てが本当の敵だという事実を民衆に公表する。そしてウォール・マリア奪還から約1年が経過した851年、巨人駆逐機による壁内の巨人の淘汰を判断した調査兵団は壁外調査に出発し、遂にパラディ島の海岸に到達する。初めての海に驚く仲間たちを尻目に、エレンは海の向こうの新たな敵について苦悩する。(21-22巻)
14.マーレの戦士
 大陸に帰還した「マーレの戦士」ライナーと、「鎧の巨人」の継承を目指す戦士候補生・ファルコの視点から、マーレ国側の物語が語られる。
 シガンシナ区の戦いから4年後の854年。ライナー達による「始祖」奪還作戦の失敗を切っ掛けに開戦した中東連合国との戦争が終結する。勝利したマーレであったが、巨人戦力の優位性は近代兵器の発達により失われつつあることが露呈し、巨人兵器となるエルディア人を取り巻く状況は悪化する一方であった。エルディア人戦士隊を率いるジークは、巨人戦力の統制を絶対的な物とする名目の元、改めて「始祖」奪還を軍上層部に提言する。
 その後、レベリオ収容区に帰還したジーク達を彼らの家族が出迎えた。ライナーも母親ら親族と再会すると、その日の夕食をガビの家族を招いてすることになった。団欒のひと時を過ごす中、「自分達は善良なエルディア人で、パラディ島のエルディア人は悪魔であり、滅ぼすべき存在」という思想を抱く彼らに対し、唯一島の実態を知るライナーは複雑な心境を抱く。

主な登場人物

調査兵団(エルディア)

エレン・イェーガー

 本作の主人公。強靭な精神力と非凡な行動力を持ち、壁の外の世界に人一倍憧れを持つ少年。「始祖の巨人」と「進撃の巨人」の継承者。
 ウォール・マリア南端より突出したシガンシナ区出身。845年の巨人侵攻によって目の前で母親が巨人に殺されてしまう。それ以来、復讐心から「巨人の駆逐」を行動原理としており、調査兵団に入団し、第104期訓練兵団を5番で卒業する。
 ウォール・ローゼ南部のトロスト区攻防戦の際に巨人に捕食され、それまで本人も知ることのなかった巨人化能力が覚醒する

ミカサ・アッカーマン

 本作のヒロイン。作品世界ではほぼ絶滅した東洋人の血を引いており、ミカサの母が最後の純血の東洋人とされていた。希少な血筋から3人組の強盗に目をつけられて両親を殺され、助けに現れたエレンと共に強盗たちを殺害した後、イェーガー家に引き取られた。その際、エレンからマフラーをもらい、以後そのマフラーを暑い時以外肌身離さず身につけている。
 第104期訓練兵団を1番で卒業する

アルミン・アルレルト

 エレンとミカサの幼馴染で、特にエレンとはミカサと知り合う以前からの数少ない親友。エレンらと同じくシガンシナ区で生まれ育った。
 体格は小柄で体力に乏しく、身体能力も低い。卒業戦闘模擬試験に合格したのは「奇跡」と本人も認めているほどだが、明晰な頭脳と高い記憶力、豊富な知識で座学はトップの成績を修めている
 巨人化し、ベルトルトを食べたことで「超大型巨人」の巨人化能力を得たとされる。

マーレの戦士

ライナー・ブラウン

 大柄な体格で金髪の少年。第104期訓練兵団を次席で卒業
 冷静かつ気のいい性格で責任感も強く、面倒見も良いので仲間から厚く信頼される104期のリーダー的存在、と思われていたがその正体は巨人化能力者の一人で、5年前に人類を襲撃した「鎧の巨人」。
 エルディア人の母親とマーレ人の父親とのハーフ。幼少期は母親と共にマーレ人になり、父親と一緒に三人で暮らすために戦士を目指した。特化した能力はなかったが、マーレへの忠誠心が認められて戦士候補生に選ばれた。ポルコによると「この中(戦士候補生7人)ではドベ」とのこと。

アニ・レオンハート

 常に冷静沈着で寡黙な金髪の少女。第104期訓練兵団を4番で卒業。初志を貫き憲兵団に入団。その後ウォール・シーナ東城塞都市のストヘス区に配属される。
 彼女の正体はエレンと同じ巨人化能力者の一人で「女型の巨人」。エレンの拉致を目的に壁外調査中の調査兵団を襲撃し、大損害を与えた。その際落馬したアルミンを殺さなかったことや、他にも不自然な動きが見受けられたことから、帰還後に正体を見破られ、エレン達と調査兵団にその身を捕らえられる
 幼少期は格闘術が認められて戦士候補生に選ばれた。

ベルトルト・フーバー

 長身で黒髪の少年。第104期訓練兵団を3番で卒業
 どの分野の活動でもそつなくこなすことができ、能力的には優秀だが、積極性に欠ける受身な性格。彼の正体は巨人化能力者の一人で、5年前にシガンシナ区と、トロスト区を襲撃し、壁を破壊して人類を巨人の脅威に晒した「超大型巨人」。
 マーレ軍は、アルミンに超大型巨人の力が捕食継承されたことを確認できておらず、超大型巨人の力を宿した赤子が大陸側で発見されていないことから、行方不明扱いとしている模様。
 幼少期は射撃の能力が認められて戦士候補生に選ばれた。

評価・感想

 人喰いの化け物というだけでも恐ろしいのに、人を食うのが巨人というある意味人という部分で人間としてのタブーを2つ(殺人・人喰い)も犯している非人道的な描写で一気に読者を惹きつけた。
その後は兵士と巨人、巨人対巨人のバトル、そして兵士の中に紛れ込んだ巨人の力を持ち人を殺す人間を見つける謎解きとただのアクション漫画に終わらず、巨人をただの恐怖の象徴として留めず謎を追う形をとることでグロテスク漫画の印象からダークファンタジーの路線を行き続け長く愛される漫画となった

 すでに人気の漫画の感想を書き連ねたところで「あっそ」となるだけだろうからなかなかに客観的な文章になってしまったが、一つ感想を書くとすれば、最終話まで見届けたい漫画の一つと言えるほど面白い漫画だと言っておく。

女型の巨人と戦闘するリヴァイ兵士長
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13109810748
エレンの父が残した地下室の謎に迫る調査兵団
出典:http://www.manga-no-sekai.com/entry/進撃の巨人地下室真実

進撃の巨人のここが面白い!

 主人公は初期の頃母親を巨人に食べられ巨人の恐怖を知りながらも怒りに震え、「巨人をこの世から一匹残らず駆逐する」と宣言し自分の中に強い意思として打ち立てた。しかし、話が進んでいくにつれて主人公は巨人になり、しかも主人公らエルディア人は巨人になる可能性を持った民族(エルディア人のみが巨人になる)として世界から嫌われていたことが明らかになっていく。つまり、主人公の強く心に誓った「巨人をこの世から一匹残らず駆逐する」という言葉は世界から主人公を含むエルディア人に向けられた言葉でもあったのだ。

 巨人を駆逐したいと言うが自分が巨人、自分がその駆逐される対象という矛盾を作者が今後どう描いていくのか注目である。


出典:https://sp.comics.mecha.cc/mechamaga/articles/shingeki-meigen

評価点:97点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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