ばらかもんとは?

・ばらかもん』は、ヨシノサツキによる日本の漫画作品。『ガンガンパワード』(スクウェア・エニックス)2008年4月号に読み切り作品として掲載された。その際の反響が大きく、同年10月号に第2話・2009年4月号に第3話を掲載。その後、同社のウェブコミック配信サイト『ガンガンONLINE』に移し2009年2月21日更新分より月1回更新で連載中。また『月刊少年ガンガン』でも2014年8月号からWEB上で連載された作品が再掲載されている。2017年6月現在、単行本は15巻まで刊行されている。2015年6月の段階で、累計400万部を突破している。

・スピンオフ作品『はんだくん』が、『月刊少年ガンガン』にて2013年11月号から2016年10月号まで連載された。

・作者の出身・居住地である長崎県・五島列島を舞台に、都会育ちの書道家と島民の交流を描く。表題の「ばらかもん」は、五島列島方言で「元気者」の意

・2013年9月にアニメ化が発表され、2014年7月より9月まで放送された。

表紙画像・出典:https://www.amazon.co.jp/ばらかもん-10-ガンガンコミックスONLINE-ヨシノサツキ/dp/4757544138/

あらすじ

 書道家の半田清舟は、ある受賞パーティーで自作を酷評した書道展示館の館長を感情に任せて殴りつけてしまう。見かねた父親は半田に「(自分の)人間として欠けている部分」を見つけさせるため、彼を自然豊かな五島へと送り込む
 内心では反省する気のない半田だったが、天真爛漫少女・琴石なるをはじめとする個性的な島民達と出会い、少しずつ心を動かされる。都会の温室で育った半田は耐性の無い田舎の環境や島独特の人間関係に戸惑いながらも、島民たちに助けられ励まされ挫折を繰り返しながら新たな書の境地を拓いていく。初めて出会った自然の世界やお互いに助け合う気持ち、それは型に嵌っていた半田の書、そして半田自身の心も少しずつ成長させていた

 自信を取り戻した半田は書展出品のため東京へと戻り、かつてパーティーで殴りつけた館長に謝罪。館長に書道家としても人としても成長したことを認められ、暴行事件は水に流すこととなった。島へ戻る理由を失い都会暮らしに戻る選択肢を与えられた半田だったが、島送りに猛反対する母をよそに都会では島で書けていた自由な文字が書けないことに気付く。父親に背中を押されたことや、なによりも島で半田の帰りを待つなる達の言葉を聞き、半田は島での生活に戻ることを決意する。
 愉快な五島の住民たちに翻弄されながらも、再び書の新境地を求める日々を送るのだった。

主な登場人物

半田 清舟

 この物語の主人公。「清舟」は雅号で、本名は「半田 清」。
 書道界の家元の後継ぎ。若き新鋭として名を馳せていたが、入賞作品を書道界の重鎮に酷評されて逆上し、暴力事件を起こす。大事には至らなかったが、素行不良を起こしたことで父に「頭を冷やして来い」と単身、五島へ送られる
 プライドが高く気難しいところがある一方で抜けたところも多々あり、本人はしっかりしていると思っているが、基本的にドジ。「子供嫌い」を自称しているが書道の仕事がない時には島の子供の相手をしていることが多く、面倒見も良いため村の子供達に好かれている

出典:https://www.amazon.co.jp/ばらかもん-1-ガンガンコミックスONLINE-ヨシノ-サツキ/dp/4757526164

島の住人

琴石 なる

 もう一人の主人公。小学1年生。生徒数9人の分校に通っているいたずら盛りの少女。髪は茶色。左手にミサンガをしている。明るく逞しく自由奔放な性格。
 清舟が借りた空き家を隠れ家にしていたところを見つかり、書道を教えてもらう仲になる。清舟が五島での生活に馴染むきっかけを作った少女で、清舟のことを「先生」と呼び慕っており、半田が東京に一時的に帰宅した際には抜け殻のようになっていた
 昆虫が大好きで、自称お宝のカメムシがつまったガチャガチャカプセルやセミの抜け殻ネックレスをプレゼントして東京から来た人達を卒倒させている。

出典:https://www.amazon.co.jp/ばらかもん-4-ガンガンコミックスONLINE-ヨシノ-サツキ/dp/4757532296/

山村 美和


 中学2年生。ボーイッシュで勝気な少女。なるやタマと清舟が借りた空き家を隠れ家にして遊んでいた。なるに色々と良からぬ知識を吹き込んでいる。自称ソフトボール部のエースピッチャー。イベントの際には一所懸命になる素直さも持つがそのために暴走することも多い。

新井 珠子


 通称「タマ」。中学2年生。
 なるや美和と共に、清舟が借りた空き家を隠れ家にして遊んでいた。いわゆる腐女子であり、すぐにボーイズラブ方向に思考が行ってしまう自分を受け入れると同時に嫌悪もしているため、清舟やヒロを見ておかしな妄想に走っては、自らを厳しく戒めている

木戸 浩志


 高校3年生になる郷長夫婦の息子。周囲からは「ヒロ」、「ヒロ兄」と呼ばれている。中学生の時に成績表でオール3を取って落ち込み、更に両親から凡人扱いされたことで荒れてしまい、不良になったが、基本的に善人なため不良になりきれず、何がしたいのか周りの人が混乱する始末。

出典:https://www.amazon.co.jp/ばらかもん-2-ガンガンコミックスONLINE-ヨシノ-サツキ/dp/4757527969/

東京の住人

川藤 鷹生

 半田の中学時代からの友人で良き理解者。父が経営する川藤美術芸術舎で働き半田の仕事の仲介やマネージメントを務める相棒的存在である。半田の様子を見るために神崎を連れて島を訪れた。眼鏡をかけていて、右肩に太陽の、左肩に鷹のタトゥーを入れている。酒に滅法弱い。あっきー(タマの弟)を気に入っており、株の相談などを持ちかけている。

出典:https://www.amazon.co.jp/ばらかもん-3-ガンガンコミックスONLINE-ヨシノ-サツキ/dp/4757530277/

評価・感想

 書道家の若い先生が「字に個性がない」と酷評した館長を暴行し(殴った)、父に反省をばと島に飛ばされる。最初はイヤイヤだった主人公も島での生活に馴染み始め、個性的な島の住人に影響を受け無個性だった字にも少しずつ変化が出てくる。島の住人たちとの絡みとその絡みから感じたものを字に収める主人公までがセットの日常系漫画だ。
 かなり皮肉れた感性を持たない限りは初めて読んだこの漫画に必ず引き込まれるだろう。というのも、ばらかもんで展開される日常はまず主人公が書道家であり、舞台が島の五島登場人物たちにとっては日常であったとしても読者にとっては非日常。そのため登場人物たちの一挙手一投足に驚きがあり新しい感性が育まれることだろう。

 この壁を超えなくては何も見えない。そう言ったなるの言葉に殴った館長の言葉を重ね壁を登るとそこには島ならではの海に沈んでいく夕陽を見ることができた主人公。
出典:https://4meee.com/articles/view/15542
 島に来た初日、思ったより楽しい。その日の出来事とこれからへの期待から「楽」という一文字。
出典:http://d.hatena.ne.jp/pushol_imas/20101028/1288230693

 ごちゃごちゃ理由を連ねたが、単純に日常系の漫画として面白いのでそういった漫画を求める人にとっては普通にオススメの漫画。

ばらかもんのここが面白い!

 上記でも書いたが大抵の読者にとってこのばらかもんに出てくる島の生活は非日常である。それに対し、島の人間にとっては都会での日常が非日常となる。
 ばらかもんではその二つの対比がしっかりと描写され、島で当たり前だが全然普通じゃない描写を都会の人間である主人公と同じ目線で読み進められ、そして島の人間が都会へ降り立った時に降りかかるトラブルや驚きには微笑む親のような目線で読むことができる。

都会民が島へ

 都会では決して見られない景色。主人公は壁を登り挑戦することの大切さをその景色から学ぶ。
出典:http://matsuikotaro.hatenablog.com/?page=1466442398
 島は狭いためちょっとしたイベントがあるとすぐに島民が集まってくる。主人公の親が来るだけなのにいつもの島民達が勢揃い。
出典:ばらかもん・はんだくん公式ツイッターアカウントより

島民が都会へ

 動物園に大喜びのなる。
出典:ばらかもん・はんだくん公式ツイッターアカウントより
 画像とは別の回だがなるが東京の人だかりと駅の複雑さに驚かされ迷子になってしまう場面があった。確かに島から東京に出て来たら大人でもそのギャップに驚くだろう。
出典:ばらかもん・はんだくん公式ツイッターアカウントより
評価点:85点
しょーり

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