『エムゼロ』の評価・感想 魔法が全く使えないのに魔法学校では優等生扱い!?

エムxゼロとは?

  • 『エム×ゼロ』は、叶恭弘による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2006年23号から2008年25号まで連載されていた漫画作品。全99話、単行本は全10巻。
     
  • 現在のネットの評価や当時の人気を見ても人気漫画になるレベルの内容だったが、作者が週刊連載についていけなくなったため打ち切りとなった。(という
     
  • 10巻(最終巻)の最後から数話は主人公の絵に変化がある。(理由は作者自身が書いていないため)
     

表紙画像・出典:https://www.amazon.co.jp/エム×ゼロ-1-ジャンプコミックス-叶-恭弘/dp/408874277X

あらすじ

 私立聖凪高校の入学試験を受験した九澄大賀は受験に失敗、不合格になった。
 しかし、面接試験で自分の回答を笑った女子・柊愛花の事が気になり頭から離れなかった九澄は新学期開始後に聖凪高校を訪れ、愛花を待ち伏せていたところ、教師の柊賢二郎に脱走生徒と勘違いされ教師の使う魔法で強引に校内に連れ込まれてしまう
 その教師は持ち前の腕力でやり過ごすも、校内に入り様々なトラブルを招いた九澄は偶然に偶然が重なり、学校の教師の中でも上位の実力をもつ柊賢二郎を抑え、かつ、魔法使い上級者しかもつことができないゴールドプレート持っているという噂が全校に知れ渡ってしまった。
 騒動の後、魔法が使えない一般人の九澄は、規則により記憶を消されそうになるが、愛花への気持ちに気付き抵抗する九澄と、責任上解雇の危機にさらされた柊教師の思惑が一致し、校長の許可のもと九澄は私立聖凪高校に入学することとなる。

 無事愛花に会うことができ、同じ学校に入学まですることができた九澄ではあるが、入学前にやらかした騒動がきっかけで1年の入学時点でゴールドプレートをで手にしている新入生として校内では大物扱いされてしまう。がしかし、実際に九澄がもつ魔法のプレートは校長から渡された魔法力ゼロの”相手の魔法をかき消すだけのM0(エムゼロ)プレート”だった。
 今更周りに嘘だとも言えず、魔法使い上級者であるという嘘を突き通す魔法学校での生活が始まる。

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私立聖凪高校に落ちた九澄大賀。入試の時に出会った女の子が忘れられず、勢いで聖凪高校に押しかけたらトラブルに遭遇!教師も生徒も魔法を使う魔法学校に通う事になった九澄の、魔法ライフスタート!!
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主な登場人物

1年C組 6班

九澄大賀(くずみ たいが)

 本作の主人公。所属は1年C組 6班。
 基本的に熱血漢で正義感が強い少年だが、向こう見ずな一面もあり、多少お調子者でもある。
 空手と喧嘩の達人である姉に技の実験体にされていたため桁外れの体力と戦闘力と空間把握能力を持つ
 入学前に柊父と起こしたトラブルが原因で、他の生徒達および音芽校長と柊魔法技術主任教員以外の教員からはゴールドプレートクラスの天才生徒だと思われているが、実際はM0プレートをもち魔法を消す魔法しか使用できない。よって、ストーリーを通して魔法をどの生徒よりも自由に使うことができない。

 

柊愛花(ひいらぎ あいか)

 本作のヒロイン。九澄と同じ1年C組 6班。学校の魔法主任教師、柊賢二郎の娘。
 極度の笑い上戸なほか、単純な性格で人の言う事を信じ込みやすい少女。天然。
 その性格のために入試の面接で九澄の答えを聞いて笑ってしまい、それ以来九澄の事が気になっていた。校内では三国久美・乾深千夜と行動を共にすることが多い。ちなみに、恋愛スキルは限り無く0に近い。
 得意魔法は物に視覚的な変化を加える魔法声を衝撃波に変える「声震砲(ボイスワープ)」

三国久美(みくに くみ)

 九澄と同じ1年C組 6班。魔法格闘部所属。
 愛花、深千夜とは小中と同じ女子学園であり親友同士。長身・ロングヘアー・抜群のスタイルと、ややぶっきらぼうな言葉使いが特徴。口より手が早い武闘派。
 6歳時に、潰れたカタツムリが顔についたことがトラウマとなって、かなりのカタツムリ恐怖症。
 得意魔法は物を巨大化させる魔法

乾深千夜(いぬい みちよ)

 九澄と同じ1年C組 6班。魔法手芸部所属。愛称は「ミッチョン」。
 愛花、久美とは親友同士。オカルトやゴシックファッションが好みで、その手のグッズやキモカワ系のおもちゃを蒐集するのが趣味。小柄で黒髪ツインテール、少しタレ気味の目に泣きボクロという特徴のある外見を持つ。
 実は凄腕のゲーマーで、大会での優勝歴がある。
 得意魔法はぬいぐるみを利用した物体操作系「一髪操作(ワンヘアーマペット)」

伊勢カオル(いせ かおる)

 九澄と同じ1年C組 6班。
 女子生徒が大好きで、ほとんどの1年生の女子生徒に偶然を装った悪意見え見えのセクハラをしており、女子からは忌み嫌われている。九澄とは一応仲が良く、ピンチの時に助ける事もある。また、九澄が愛花を好きな事に気付き、久美と一緒になって2人を進展させようと企む。
 得意魔法は「30秒間の磁引力(ハーフミニッツマグネティズム)」などの磁力に関する魔法。実は努力家で、週に2日は自主的な朝練をしている。

 

評価・感想

 他の漫画や小説等(ハリーポッター等)でもよくある魔法x学園を土台としたアクション漫画。
 よくある分、設定や魔法使いになるまでの過程、魔法の内容、敵の魅力の部分で差別化を測る必要があるが、エムゼロでは主人公の魔法である魔法の力を消す力主人公が実力に相当しない評価を周りから受けるという2つの設定があり、またこれがこの漫画の面白さの根幹とも言える。
 主人公は最初に起こした騒動のせいで魔法使い上級者しか持てないゴールドプレートを持つ新入生として学校中から大物扱いされるが、周りにちやほやされるだけならまだしも試験やクラス対抗の魔法試合では周りに期待されすぎて威勢を張ることしかできず四面楚歌になったり、さらに上級生や教師に目をつけられ魔法勝負を挑まれたりとあらぬ誤解のせいで常にトラブルが尽き纏う。

偶然が重なり主人公が教師を圧倒している場面としてその場にいた生徒は勘違い。ここが主人公が大物扱いされる始まり。
出典:エムゼロ 1巻より
大物扱いだけでなく、クラス対抗の試合ではクラスメイトから当然活躍を求められ、焦る主人公。
出典:エムゼロ 5巻より

 
 正直に話せばいいとも思うかもしれないが、主人公は好きな女子がいて、しかも彼女の目標にまでなってしまったため嘘をつき続ける必要があり、なんとか魔法を使わずに知恵と根性と格闘で試験をクリアしクラス対抗では魔法植物の力を借りたり、上級生には「相手にする気はない」とその場その場を魔法なしで乗り切っていく。そういった部分はこの漫画にしか出せない、この漫画ならではのアクションだろう。
 
 
 題材も絵も設定も魔法も十分面白い内容ではあったが、生徒会にも入り、2年生にもなってこれから・・・というところで主人公が本当のゴールドプレート保持者になるために別の魔法学校へ転校し、話は完結してしまう。
 他の学校もあるなら学校同士の対抗戦があったり、何かがきっかけで主人公の嘘がバレて周りから嫌われたりといった展開も見たかった。この部分だけは本当に惜しい。
 それくらい打ち切りが残念な気持ちになるくらい全巻の内容は濃く、他の魔法x学校ジャンルにも負けない面白さを持つ漫画なので読んでいない人はぜひとも手にとって読んでほしい!

エムゼロは10巻で完結

 

エムゼロのここが面白い!

 この漫画の面白さはもちろん魔法に対して丸腰の主人公が知恵と持ち前の格闘を駆使して対抗したり、トラブルを解決する部分だろう
 

魔法を使わずに知恵と威勢だけで相手をノックアウト!
出典:エムゼロ 6巻より

 主人公の持つ相手の魔法を消す魔法が使えるエムゼロプレートだが無限に使えるわけではない。使いどころを考えなければここぞという場面で使えなくなってしまう!

魔法が外せなくなってしったクラスメイトをエムゼロの魔法で救出!
出典:エムゼロ 3巻より

 

評価点:77点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

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ライターのしょーりです。

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