『はねバド!』の評価・感想 おや・・・主人公の様子が?絵柄もガラリと変わるほどの異色のインフレバドミントン漫画!

はねバド!とは?

  • 『はねバド!』は、濱田浩輔による日本の漫画。高校女子バドミントンを題材にした作品で、『good!アフタヌーン』(講談社)にて、2013年発行の32号より連載されている。
     
  • TVアニメ『はねバド!』2018年夏放送開始。


     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/208193/volume1/
 

あらすじ

 神奈川県にある北小町高校バドミントン部、ここで新たにコーチを受け持つことになった立花健太郎は1年生・羽咲綾乃に出会う。
 一見気弱で華奢な彼女だが、軽々と木を駆け上るほどの運動神経の持ち主で、左手にはバドミントンの経験者らしきマメもあった。部員不足という問題を解決するためにも立花は羽咲を部員にしようと画策するが、彼女から絶対に嫌だと拒絶される。立花は部長に勝てばもう誘わないといった賭け勝負を行ったり、無理やりバドミントン部の合宿に連れ出したりして羽咲にやる気を出してもらうように仕組む。

 結局、羽咲は入部しないままだったが、北小町高校とフレゼリシア女子短大付属高校の練習試合に、強制的に参加させられることに。そこでも彼女は動転し、思わずチームの輪から抜け出してしまうが、迷子のさなか留学生のコニー・クリステンセンに出会う。彼女は、逃避行動を繰り返す綾乃に対し「もっと繋がりあえばいい」と進言し、その言葉を受けて綾乃は再びラケットを握るようになる。しかもコニーは数年前失踪した自分の母親のことを知っているといい、そのことが後の綾乃の人生と価値観を大きく左右することになる。
 

気になったら試し読み!

 
はねバド! (1)
濱田浩輔 講談社
通常500円(税別)
母校である県立北小町高校バドミントン部のコーチになった立花健太郎(たちばな・けんたろう)。部員数が足りず団体戦にも出られない部を立て直せないかと悩む中、校庭の大木を難なく駆け上る運動神経抜群の少女・羽咲綾乃(はねさき・あやの)を見つけ、なんとか勧誘しようとする。だが彼女はなんと……バドミントンが嫌いだった! 目指せ100倍青春、バドミントン部ストーリー開幕! ※巻末に同著者の『新装版 パジャマな彼女。』第1話を収録
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主な登場人物

羽咲 綾乃(はねさき あやの)

 本作の主人公。1年生。右利き(バドミントンでは左利き)。身長151センチメートル。
 本人はバドミントンの経験はあるものの、あまり好きではなく入部の勧誘には快く思っていなかったが、なぎさとの賭けに敗れ、そしてコニーの言葉もあってバドミントン部入部を決める。しかし、その素性は全日本10連覇の実力を持つ母親より幼少時から英才教育を受けてきた天才少女であった。
 中学時代に芹ヶ谷薫子に初めて試合で敗れた直後、母である有千夏が、本人の抱く教育方針から家を出て行ったこと、そしてその後母親に再会したい一心でバドミントンを続けるも、いつしか孤独感に苛まされ、一度はバドミントンから退くきっかけとなっていた。

荒垣 なぎさ(あらがき なぎさ)

 本作の副主人公。女子バド部主将。3年生。右利き。174センチメートル。
 ショートカットの美少女で、スタイルもよく高身長、豊満な胸を持つ。攻撃力重視型のバドミントンを仕掛け、威力抜群のジャンピングスマッシュを武器としており、実力も全国レベル。
 登場当初は全日本ジュニア選手権でまだ中学生だった綾乃にストレート負けしたことに起因し、鋭いサーブが打てなくなるスランプに陥っていた。後にコーチのアドバイスなどもあって自分らしいプレイを取り戻し、そして人間的にも成長していく。

立花 健太郎(たちばな けんたろう)

 バド部男子女子兼任のコーチで作中の主要人物の一人。あざみ野体育大学に通う大学生。
 北小町高校のOBであり、バド部のコーチとして赴任するが、彼の厳しい練習が原因で半数以上の部員が退部し、部員集めに追われることとなる。
 本人の口からは言わないが、インターハイ男子個人シングルス制覇の実績があり、オリンピックに出て金メダルを獲ることを強く夢見ていたが、膝の大怪我でオリンピック選手への道を断念した過去がある

コニー・クリステンセン

 デンマーク出身のプロ選手。
 綾乃にとって一度も会った事がない義理の妹。身寄りの無い孤児だったが、綾乃の母、有千夏に育ててもらったことで、彼女のことは肉親同然に慕っている。また、彼女からバドミントンの英才教育を受け、天性のセンスと恵まれたフィジカルを持ちヴィゴにスカウトされた。しかし、“お姉ちゃん”と呼び慕っていた綾乃に会うため、団体組織を抜け出し日本に留学。
 来日当初は育ての母親に対する執着心と独占欲に溢れ、留学生活がうまくいかず、また綾乃に会いたい一心で逃避行動に走ったことがあるが、志波姫によって絆されてから、人とのつながりを大切にするようになった。

 

この漫画の特徴

羽咲の才能を見出すコーチ・立花

 木に引っかかってしまった友達のハンカチを取るため木を駆け上る羽咲。そんな彼女に才能の鱗片を見てバドミントン部のコーチ・立花は羽咲をバドミントン部へ勧誘することにした。しかし、羽咲は猛烈に拒絶。なんとか、部長と試合させ勧誘の権利を得たり、無理矢理合宿に連れていったりするものの羽咲の反応はイマイチだった。


出典:はねバド! 1巻より

 しかし、合宿先で偶然出くわしたフレゼリシア女子短大付属高校に練習試合を挑まれた際、助っ人としてなら参加を承諾する羽咲。試合の最中、コーチはもちろん、チームメイト、相手選手全員が羽咲の才能に気づいていくことになる。
 

天才的なバドミントンの才能を発揮する羽咲

 荒垣との試合やフレゼリシア女子短大付属高校の試合で、羽咲は決して弱くない相手の攻撃をいともたやすく打ち返し、点をとる。しかも、対戦相手が息を切らす中、羽咲は余裕の笑みを浮かべてプレーする。実は羽咲は全日本10連覇の実力を持つ母親より幼少時から英才教育を受けてきた天才少女であり、元々周りとのレベルが桁違いだった。


出典:はねバド! 1巻より


 

勝ちを求めるようになってから、様子がおかしく・・・?

 物語の序盤から嫌いだったはずのバドミントンを楽しみだしたり、勝ちにこだわったりする場面では羽咲はまるで人が変わったようにプレーをしていた。しかし、部活に参加しバドミントンに触れる回数が増えていくたびに、楽しさや勝ちへのこだわりが強くなりすぎていったこと、そして世界レベルの選手と戦い勝つことができれば母親と合わせるという約束のもと行った試合を経て、本格的に人も絵もガラリと変わり時折羽咲は別人のようになる。


出典:はねバド! 4巻より


 

評価・感想

 バドミントンの才能を持つ気弱な主人公・羽咲がバドミントン部のコーチに才能を見抜かれ、バドミントン部へ入部。部活を通して全国の強豪たちを持ち前の才能で次々に鬱破っていくというスポーツの無双系主人公の話。
 序盤は才能ありの期待の新人と思いきや全日本10連覇の実力を持つ母親より幼少時から英才教育を受けてきた天才少女であったことが判明。その経歴の通り、部や練習試合、公式試合では部のメンバーを差し置いて試合をするたびにその実力が発揮され、作中では羽咲のみインフレ状態となる。生意気な部長・荒垣やよくわからない外国人キャラたちをたやすく打ち取る描写は他の漫画でもあるような爽快感があり非常に楽しめる。

 羽咲の強さは実力ももちろんのことだが、常軌を逸したメンタリティも関係している。例えば試合終盤、息切れで苦しく判断の迷う場面で羽咲は笑いながら相手のシャトルを打ち返す。漫画の描写的にも気味の悪い感じで描かれており、恐怖的な強さの表現がこれまでの漫画にはなかった部分であると思った。


出典:はねバド! 1巻より

 そしてそんな気味の悪い強さ方面へと進み続けてしまった結果、母・有千夏(うちか)の愛弟子との試合(4巻)を経て、まるで別人のような性格となり(体格も変わっている?)プレーも態度も一変し主人公なのにラスボス級の威圧感を発するまでになった。物語序盤は気弱な性格だったはずの羽咲が、試合会場の観客席で頬杖をつきながら寝転がり部長に対し「強くなったな〜」と偉そうに呟くほどの変化してしまった。
 今までになかった異色のインフレスポーツ漫画。ぜひともおすすめしたい!

評価点:75点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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  • コメント (2)

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