『宇宙を駆けるよだか』の評価・感想 ブスと入れ替わり、すべて失う!?

宇宙を駆けるよだかとは?

  • 2014から2015年に「別冊マーガレット」(集英社刊)で連載された。全3巻。
     
  • 2016年に「このマンガがすごい!オンナ編」第5位にランクイン。
     
  • “肉体の入れ替わり”を題材にしたサスペンス・ラブストーリー。
     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/312672/volume1/

あらすじ

 容姿端麗で性格もよく、友達も多い高校一年生の小日向あゆみは、今まで好きだった水本公史郎と恋人同士になった。
 次の日、予定していた公史郎との初デートのため、待ち合わせ場所に意気揚々と向かうあゆみだったが、その途中で、同じクラスの海根然子の自殺を目撃する。自殺の瞬間を目撃したあゆみはその場で気を失い、目覚めるとあゆみと然子の体は入れ替わっていた。

 自分の体に入った然子にあゆみは元に戻ろうと提案するも断られ、女友達も公史郎も入れ替わりを信じてくれない中、友人の火賀だけがあゆみに気づく。あゆみと火賀は元に戻る方法を探し始める・・・。
 

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宇宙を駆けるよだか【期間限定無料】 (1)
川端志季 集英社
【講談社×集英社×小学館×白泉社 4社合同少女まんがフェア2018】かわいくて素直な性格のあゆみは大好きな人と恋人同士になったばかり。だが、初デートに向かう途中で同じクラスの然子の自殺を目撃し、意識を失ってしまう。目が覚めると、あゆみは醜い容姿の然子と身体が入れ替わっていて…。 容姿も性格もまったく違うふたりの運命が、奇妙にねじれながら交錯していく――。
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主な登場人物

小日向あゆみ

 本作の主人公。容姿に優れ、水本公史と火賀俊平とは幼馴染。イチゴミルクが好き。過去に小学校の用具入れに閉じ込められてから暗所恐怖症となる。公史郎とのデートの待ち合わせ場所に向かう途中に海根の自殺を目撃後、意識を失い、自殺したはずの海根と入れ替わった。

水本公史郎

 小日向あゆみの恋人。バスケ部。
 最初は海根とあゆみの入れ替わりに気づかなかったが、暗所恐怖症であるあゆみの特徴が当てはまらなかったことで入れ替わりを知る。最初はあゆみの体に入った海根を受け入れているように振舞っていたが、本当はあゆみが元に戻れる方法を海根から聞き出すことが目的だった。

火賀俊平

 小日向あゆみが好き。過去にあゆみの字に注目する機会があり、海根の字とあゆみの字の明らかな違いから二人の入れ替わりにいち早く気が付いた。

海根然子

 容姿ともに性格に難がある。性格の悪さは容姿の悪さに起因している(と本人は思っている)。友達はいない。
 父親はおらず、母親は夜中まで働いているため夕飯はおにぎりのみなどが多い。
 あゆみの優れた容姿と公史郎に好かれているポジションを欲しがりあゆみと入れ替わりを実行した。入れ替わり後はあゆみの友達を使ってあゆみを遠ざけようとする。

 

この漫画の特徴

クラスの不細工・海根と体が入れ替わってしまう主人公

 容姿、家族、友達に恵まれ、最近では彼氏もできて順風満帆の主人公・小日向あゆみだったがデートの待ち合わせ場所に向かう際に、クラスメイトの海根然子の飛び降り自殺を目撃し意識を失う。あゆみが起きると、いつもの体ではなく海根然子の体となっていた。
 次の日、海根の体に入ったままのあゆみが学校へ登校するとそこには自分の姿をした海根がいた。一緒に元に戻る方法を考えようと提案するあゆみだったが、海根は「ずっと小日向さんになりたかった」、「今まで散々幸せな人生を送ってきたんだからちょっと苦しみなよ」とあゆみに言い放ち、元に戻ることを完全に拒否。
 しかし、あゆみは自分の体を取り戻すことを諦めはしなかった。


出典:宇宙を駆けるよだか 1巻より


 

海根に自分の生活を奪われてしまう

 自分の彼氏を奪われ、幼馴染からの信用もなくなり、友達からも冷たい視線を浴びせられ、担任の教師には見た目のことを弄られ今までの当たり前の生活を全て海根に奪われてしまった。それでも諦めず、恋人であった公史郎へ接近しようと目論む。しかし、体を取り戻すどころか友達とも公史郎距離が開くばかりであゆみは焦りを感じていた。


出典:宇宙を駆けるよだか 1巻より


 

幼馴染の公史郎・火賀が入れ替わりに気づく

 あゆみの幼馴染・公史郎と火賀があゆみの変化と海根の変化に気づく。
 火賀は海根の字があゆみと同じであゆみの字が今までのあゆみとは違う汚い字であったことから二人の入れ替わりに気づき、公史郎は暗所恐怖症であるはずのあゆみが怖がらないどころかその思い出を知らなかったことから入れ替わりに気づいた。
 入れ替わりに気づいた火賀はあゆみが元に戻れるように全力で協力する。しかし、公史郎はあゆみの中に入っているのは海根だと知りながらもなぜかこれまでと同じように海根と接していて・・・。


出典:宇宙を駆けるよだか 1巻より


 

評価・感想

 容姿端麗・彼氏持ち・友達多数の主人公・あゆみが作中最も不細工で友達もいない女子・海根と体が入れ替わってしまう話。物語の前半はあゆみと海根の位置が入れ替わったことにより、あゆみが今まで築いてきた場所を全て海根に奪われ、海根の体に入ったことで容姿や体型を周りに弄られたりと、入れ替わりによりあゆみが絶望を感じ泣き叫ぶ姿は非常に痛々しく胸を打たれる。
 
 物語が進むにつれて、海根の中に入ったあゆみは持ち前の明るさと性格の良さから元の自分の友達と海根の姿で友達になったり、海根の母親とも親しくなることができていく。しかし、一方、あゆみの中に入った海根の性格の悪さが露呈し、海根は自分に友達がいないことなどすべての自分への不幸を容姿のせいにしていたことが発覚。あゆみの体の中に入っても性格の悪さからうまくいかないことが多くあった。
 さらに、自分(海根)の好きだった公史郎が「火賀と入れ替わりたい」と吐露する。そして公史郎は火賀に姿を変えた自分を好きでいられるか?という問題を海根に叩きつけ、大切なのは容姿か中身か選択を迫る。

 入れ替わりを元に戻す方法を探るあゆみも見所だが、海根がこだわった容姿第一主義が公史郎の考えで崩れていく部分も見所! 巻数も3巻と多くないにも関わらず内容がかなり深く面白いので是非ともおすすめ!
 

評価点:87点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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