『よんでますよ、アザゼルさん。』の評価・感想 下品なマスコット達が繰り広げるコメディー!

よんでますよ、アザゼルさん。

  • 『よんでますよ、アザゼルさん。』は、久保保久による日本の漫画作品。青年漫画誌『イブニング』(講談社)にて、2007年21号より連載中。 
     
  • 悪魔達のマスコットキャラクターのような可愛くも見える姿とは裏腹に、過激な下ネタギャグ、グロテスクなスプラッター描写、風刺を織り交ぜたブラック・コメディが特徴。
     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/23634/volume1/

あらすじ

 芥辺探偵事務所で事務として働く女子大生・佐隈りん子は、雇い主である芥辺に自分がただの探偵ではなく”悪魔を召喚・使役しどんな難事件も解決に導く「悪魔探偵」”であることを知らされる。
 ある日、「夫と浮気相手を別れさせてほしい」という人妻からの依頼を受け、芥辺がグリモアという魔術書を使い魔界から召喚したのは、とんでもなく下品な悪魔・アザゼルであった。イケニエと引き換えに、早速人妻の依頼を解決するために行動したアザゼルだったが、事態は思わぬ方向に…!?
 役に立ちそうで立たない個性豊かな悪魔たちと佐隈の騒がしい日々は今日も続く。
 

気になったら試し読み!

 
よんでますよ、アザゼルさん。 1巻
久保保久 講談社
500円(税別)
悪魔を召喚・使役し、どんな難事件も解決へと導く悪魔探偵・アクタベと、ムリヤリ悪魔と契約させられた、助手さくま。でも契約の相手は、最悪におバカでセクハラでお下品でプリチーな下級悪魔ばかり……。ひと言で言うと、「こんの野郎――!!そのスカしたツラにウンコ塗りたくってやんぜ―――!!」(第2話「エリートはお熱いのがお好き」より)――という感じの漫画です!
 
ebookjapan BookLive! 楽天

 

主な登場人物

芥辺探偵事務所

芥辺(アクタベ)

 芥辺探偵事務所所長。悪魔を召喚し使役する悪魔探偵であり、さくまの雇用主。
 契約した悪魔を圧倒的な力と恐怖で支配し、悪魔をして「悪魔」と言わしめる男。事務所には多数グリモアを所有しており、本業の傍ら収集に勤しんでいる。悪魔やグリモアに関する案件には積極的に関わり、グリモアがあると聞けば地球の裏側へも出かけていき、時には窃盗などの非合法手段もためらわない。人間の醜い部分が好きらしく、ドロドロした仕事で若干テンションが上がりがち。
事務員として雇ったさくまに悪魔使いの素質を見いだし次々と契約させ、一部の探偵業も任せるようになる。

佐隈りん子(さくま りんこ)

 芥辺探偵事務所の事務バイト→助手。アクタベに悪魔使いとしての才能を見出され、現在では悪魔探偵助手として独自に依頼を受け、解決する権限を与えられている。早瀬田大学・法学部2年だったが、後に退学している。カレー作りが得意。
 目先の金銭や私益に目が眩んで暴走する一面があるものの、基本的にはちゃんと敬語を使える一般常識のある女性。しかしながら他人には辛辣で、相手が中学生であろうが、学友であろうが、上司であろうが怯むことはない。
 本人曰く「飲み込みは早い方」で、悪魔使いとしてのスキルは上昇中だが、基本的に危機感に乏しい性格や悪魔使いとしての自覚の欠如から、軽率なミスをすることも多い。

 

悪魔

アザゼル篤史(アザゼルあつし)

 見かけは犬面でセミロング、メタボ体型の下級悪魔。趣味はセクハラ。関西弁で喋り、職能とは関係ないお笑いにはこだわりがある。基本的にいい加減で懲りない性格。学習能力が低く、仕事に関係ないことに集中するなど要領も悪いゆえ、アクタベ・さくまの制裁やグリモアの罰から一番酷い目に遭っている。
 魔界での姿は山羊のような下半身とコウモリのような翼を持つところは変わらないが、上半身は筋肉質で、逆立った髪型と額の角も長くなり、精悍な姿となる。
 職能:淫奔。性的な本能やフェロモンを操る能力。

ベルゼブブ931世・ベルゼブブ優一(ベルゼブブゆういち)

 魔界の貴族。獄立大卒のエリート。見かけはペンギンに似た悪魔。アザゼルから「べーやん」と呼ばれる。ベルゼブブ(蝿の王)の名の通り正体は蝿で、背中に虫の羽がある。食の好みも蝿そのもので、糞尿を好む。スカトロ呼ばわりされると大いにキレる。
 魔界での普段の姿は登場悪魔の中では人に近く、その姿を見た多くの女性から「王子」と評されるほど美形。ただし手の部分などは異形で、頭にはハエの両目がついており、魔界で本気になった時は巨大な蝿と化す。
職能:暴露。人間の隠れた本質、隠したい物事などを表に暴き出す。能力の一環で、生物に強制的に便意を促す力もある。

サラマンダー公威(サラマンダーきみたけ)

 赤色で馬面なトカゲに似た悪魔。ふんどしを着用し、武器として愛刀「孫六」を持つ。アザゼルからは「マンダはん」と呼ばれる。漢(おとこ)、武士(もののふ)であることを尊び、男尊女卑を絵に描いたような立ち振る舞いをする。
 職能:革命。その本質は言霊で、有言実行させる能力。嘘やお世辞、言い間違いであろうと能力を使えばそれが相手の本心になり、行動原理や考え方を根本から変化させてしまう=既存の価値観を破壊できる。しかし、対象となる言葉を相手が発しないことには能力を発動できない。

 

この漫画の特徴

表向きはただの探偵。その正体は悪魔探偵!

 ある日、芥辺探偵事務所にやってきたのは旦那の浮気が明らかになっている主婦。主婦は旦那と別れて慰謝料や養育費を取るのではなく関係を保ったまま、旦那に一泡吹かせてやりたいと依頼しにやってきたのだった。事務所所長の芥辺探偵はその依頼を受けると、まだバイトとして入って二ヶ月の佐隈りん子を連れて地下へ。
 そこで行われたこととは悪魔を呼ぶ儀式であり、儀式により淫奔の悪魔・アザゼルを召喚したのだった。


出典:よんでますよ、アザゼルさん。 1巻より


 

淫奔の悪魔・アザゼルを召喚!

 儀式により召喚したアザゼルは誰もが想像する恐怖を感じさせるようなフォルムの悪魔ではなく、2頭身で顔は犬のマスコットキャラのような姿でしかも食事中の状態で登場。しっかりとした悪魔だが、さくまにおっぱいと言わせようとしたり、依頼人のやらしい関係をわざわざさくまの口から言わせようとしたりとセクハラが趣味の変態悪魔。
 結局アザゼルが依頼人の旦那のモノを役立たずにすることでことは収まったが後味の悪さを嘆いたさくまに手を差し伸べるように見せかけて芥辺は自分とアザゼルの契約を破棄してさくまとアザゼルとの間で契約を行った。そのためアザゼルはさくまの契約者となったのだった。


出典:よんでますよ、アザゼルさん。 1巻より


 

他にもたくさんの悪魔が

 芥辺が契約する悪魔はまだまだたくさんの種類が存在する。
 対象の内にある考えを吐露させ、脱糞させる暴露の力をもつベルゼブブ。対象の発言を言霊として本人に植え付けることで実際にそう思わせる革命の力を持つサラマンダー。自分が嫉妬した相手を嫉妬の思いに合わせて屈辱的な姿に変える嫉妬の力を持つアンダインなどなど、芥辺とさくまを手助けし、そして時には邪魔をするのだった。


出典:よんでますよ、アザゼルさん。


 

評価・感想

 下品だったり嫉妬深かったりする個性たっぷりの悪魔たちが探偵事務所にやってきた依頼人の依頼を解決するといった内容。芥辺とさくまと悪魔たちの掛け合いが面白いギャグ&コメディーが特徴の漫画。設定では探偵から召喚される悪魔が事件を解決する鍵になり、最終的にはハッピーエンドにならなくともとりあえず解決させる展開が多い。そのため探偵を活かすミステリ的な要素は全くなく、いかに悪魔の能力を用いて解決するかに注目している。

 実際の悪魔がそれぞれ司る特徴や能力はそのままに、外見や凶暴さ、そして気味の悪さを全てマスコット級の可愛さに変換させており、悪魔たちが結託して行う悪さもさくまに対するセクハラや下品な発言も全て微笑ましいコメディーになっている(?)。また、魔界?では悪魔たちはまさに悪魔!といったような姿をしており、悪魔によってはでかい獣だったり、イケメンだったりと人間界での姿とのギャップも面白い。

 さらに何と言ってもこの漫画の面白さは絵の下手さから生まれるキャラの気持ちの悪い絵(主要キャラ以外)にあり、実際に絵が下手なのかわざと下手に書いて狙っているのかは定かではないがその絵の下手さ登場人物の気持ち悪さに直結しておりギャグ漫画にぴったりのキャラとなっている点が非常に良いと感じた。
 気持ちの悪い絵、下ネタなどなど人を選ぶ要素の多い漫画ではあるが、はまれば絶対に面白いと言わせる力がある漫画だと思いました!

評価点:80点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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