『アカメが斬る!』の評価・感想 帝都の悪を斬る非情の殺し屋集団の命がけの戦い!!

アカメが斬る!とは?

  • 『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)で2010年4月号から2017年1月号まで連載。
     
  • また、その前日談として描かれた『アカメが斬る!零』(アカメがきる ゼロ、原作:タカヒロ、作画:戸流ケイ)を『月刊ビッグガンガン』(同社刊)で2013年Vol.11より連載中。
     
  • 2015年7月で、シリーズ累計260万部を突破している。
     
  • 2014年1月にテレビアニメ化が発表され、同年7月より12月まで放送された。
     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/160812/volume1/

あらすじ

 多くの人が集まる中心都市・帝都。
 帝都では厳しい圧政と市民への拷問を斡旋させる貴族や重役達の実情があった。それを知らずに出稼ぎに来ていた主人公・タツミは帝都に住む貴族のアリア一家と出会い、始めは良好な関係を築けていた。がしかし、殺し屋集団・ナイトレイドが現れたことによって、アリアの一家が罪もない人を捕まえて趣味で拷問を行なう悪魔のような一家であることが判明する。
 しかも、アリア達はタツミの幼馴染であるイエヤスとサヨにも手をかけていた。真実をバラされ開き直るアリアをタツミは一刀両断! 幼馴染の仇を晴らした。そんなタツミの思い切りの良さに目をつけたナイトレイドのレオーネとアカメはタツミをアジトへ連れて行き、ナイトレイドへの加入を勧めてくる。
 帝都に蔓延る悪を殺し屋として成敗するため、タツミはナイトレイドの一員に加わることとなる・・・。

気になったら試し読み!

 
アカメが斬る! 1巻
原作:タカヒロ 作画:田代哲也 スクウェア・エニックス
581円 (税別)
殺し屋集団ナイトレイド――その一員である黒髪赤目の少女アカメ。彼女と出会った時、少年タツミの運命は大きく動き始める…。「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」のタカヒロが贈る、ダークヒロイン・アクション開幕!!
ebookjapan BookLive! 楽天

 

主な登場人物

タツミ

 血気盛んで少々無鉄砲な夢にあふれる少年。地方の出身であるため世情に疎く、帝都での常識をほとんど知らない。年上ウケがよく、大体の年上登場人物にかわいがられる。
 重税により貧困にあえぐ故郷の村を救うために帝都にやって来た。そこで、思い切りの良さと剣の腕をレオーネに買われ、帝都の闇と戦うナイトレイドに勧誘される。始めは殺し屋稼業を躊躇うが、ナイトレイドの理念と自らの利害の一致により、ナイトレイドに加入する。
 アカメいわく「のびしろの塊で鍛えていけば将軍級の器」であり、実力者からもそのポテンシャルを認められている。

 

ナイトレイド

 帝都を震え上がらせている殺し屋集団。その正体は、反帝国勢力である革命軍の暗殺部隊であり、最終的な目標は諸悪の根源である大臣を討つことである。

アカメ

 黒髪赤目の美少女。肉好きの大食らいで、野生児がかったところがある。寡黙かつ無表情なためにとっつきづらいが、感情の薄い立ち居振る舞いは上辺だけのものであり、初心者のタツミを心配したり、仲間の死に取り乱したりするなど、仲間への想いは非常に強い。
 幼少期に妹のクロメとともに帝国に売られ、帝都の養成機関で暗殺者として育てられた。帝都に言われるままに仕事をこなす暗殺者として暗躍していたが、仕事をこなすごとに帝国の闇を徐々に知っていき、やがて標的だったナジェンダに説得されて帝国を離反した。
 使用する帝具は傷口から呪毒を入れて即座に死に至らせる「一斬必殺村雨」。

マイン

 自称「射撃の天才」。ピンクの長髪をツインテールにまとめている。勝ち気な性格で、暗殺者として顔が割れていないことを利用して帝都で堂々とショッピングを楽しむこともある。
 西の異民族とのハーフで、差別され続けた悲惨な幼少時代を過ごし、それゆえ国交で多くの血が入り交じった「差別のない」新国家を誕生させるために戦っている。差別されてきた反動からか、「勝ち組」への執着も強い。タツミとは気の強い者同士、口喧嘩が絶えない。
 使用する帝具は精神エネルギーを衝撃波として打ち出す銃「浪漫砲台パンプキン」。

レオーネ

 金髪でグラマーな女性。タツミをスカウトした張本人。
 気さくな性格で明るい言動が目立つものの、ときにシニカルな笑みを浮かべることがあったり、血のついた剣を洗っているタツミに対しては少し冷たい発言をするなど多くの修羅場をくぐってきた暗殺者の面と垣間見せる。タツミとは姉弟のような関係で非常にかわいがっており、いい男に育てば自分のものだと述べている。金遣いが荒く、多重に借金をしたり初対面のタツミから金を騙し取ったりもしている。
 使用する帝具は獣化し身体能力を飛躍的に向上させる「百獣王化ライオネル」。

ラバック

 スケベなお調子者の少年。同年代の同性ということもあり、タツミとは悪友で、表稼業である貸本屋として秘蔵のエロ本を内緒で貸し出している。アジトでは何かにつけて女湯をのぞこうとし、そのたびに制裁を受けている。
 敵となれば女性でも情けはかけず、容赦なく殺している。索敵や味方のために足場を作るなど後方支援に回ることが多いものの、ときには真っ向勝負も行い、その際には持ちまえの器用さと柔軟な思考で、帝具を生かしたトリッキーな戦い方をする。
 使用する帝具は強靭な糸張り巡らせて戦う「千変万化クローステール」。

ブラート

 筋肉質の大男。タツミからは「兄貴」と呼ばれている。
 豪快な性格で面倒見がいい兄貴分。タツミに目をかけており、いずれ自分を超えるかもしれないと期待を寄せている。同時に、殺し屋としての非情な現実を突きつけることも多い。タツミとの会話で顔を赤らめることからホモ疑惑が浮上しているが、その性癖はナゾに包まれている。
元は帝国の有能な軍人だったが、帝都の腐敗を知ってナイトレイドに仲間入る。
 使用する帝具は鉄壁の防御力を誇る鎧「悪鬼纏身インクルシオ」。

シェーレ

 おっとりかつほんわかした性格だが、物忘れが激しく天然ボケであることから、アジトではとくに仕事を担当しておらず、それゆえ本を読んでいることが多い。しかし、読む本も一風変わっている。包み込むような母性があり、幼なじみの死に泣くタツミを慰めた。
 マインとともに標的を始末した帰り道、ナイトレイドを断罪するために待ち構えていた帝都警備隊のセリュー・ユビキタスと交戦。彼女の両腕を切断し追いつめるが、マインを助けた一瞬の隙を突かれて隠し銃で撃たれ、意思を持って動く生物帝具に胴体を食いちぎられ死亡する
 使用する帝具はハサミのような形状どんなものでも必ず両断する「万物両断エクスタス」。

 

帝都

大臣 オネスト

 幼い皇帝を意のままに操り、暴虐のかぎりを尽くす帝都の大臣で、「ナイトレイド」の最終的な標的。
 いつも肉を食べている巨漢だが、かなりの切れ者で、後継者争いで皇帝を帝位につけた功績をもつ。過去に皇帝の両親(前皇帝と王妃)を病死と自殺に見せかけて毒殺している。
 皇帝の一族に伝わる至高の帝具「シコウテイザー」とアンチ帝具「イレイストーン」を隠し持っている。

エスデス

 帝国の女将軍。北の辺境で危険種を狩っていた狩猟民族の出身。
 最年少の将軍であるが、「帝国最強」と評されるほどの実力を持つ。帝都で暗躍を続けているナイトレイドをはじめとするならず者を殲滅するため北方から呼び戻され、帝具使いによる治安維持部隊を組織する。美人だが、趣味が狩りや拷問というドS精神の塊で、弱肉強食の理論を信条としており、弱者が淘汰されて滅ぶのは当然のことだと考えている。
 戦うために生まれてきたような人物であるが、「恋をしたい」という欲求を持ち、武芸大会に身分を詐称して出場したタツミの戦いぶりを観て、彼に恋心を抱く。

 

この漫画の特徴

帝都の闇と戦う殺し屋集団"ナイトレイド"

 帝国の圧政によって貧困に喘ぐ村の少年剣士・タツミは、幼馴染みのサヨ・イエヤスと共に村を救うため帝都へ出稼ぎに出発するも、夜盗の襲撃に遭い散り散りになってしまう。
 なんとか帝都に辿り着いたタツミだったが、待ち受けていたのはある女性による詐欺だった。有り金全部を騙し取られて途方に暮れていたタツミは、通りすがりの貴族の少女アリアに助けられ彼女の家に招かれる。そしてタツミは彼女の両親に軍へ士官の口添えして貰えることになり、それまではアリアの護衛を引き受けることになった。
 ところが、ある夜の日、帝都の重役や富裕層の人間を狙う恐るべき殺し屋集団・ナイトレイドが現れ護衛を全滅、さらにアリアの両親すらも手に掛けていく。


出典:アカメが斬る! 1巻より

 ナイトレイドのアカメがアリアを斬ろうとした瞬間タツミは間に合い、アカメの攻撃を防ぐ。アリアを助けようと必死になるタツミを見てナイトレイドのレオーネがアリアの一家がこれまで行ってきた拷問や薬を使った実験等々の悪行を明かす。拷問を受けていた者の中にはタツミのよく知る幼馴染のサヨとイエヤスの姿もあり、タツミは怒りを露わにする。
 そして、さっきまで身を呈して助けようとしていたアリアを一刀両断。仇をとった。


出典:アカメが斬る! 1巻より


 

殺し屋集団・ナイトレイドに就職!?

 レオーネに気に入られたことで殺し屋集団・ナイトレイドへを誘われ、半ば強引にアジトへと連れて行かれたタツミ。帝都へ出て出世して貧困に苦しむ村を救うつもりだったが、帝都そのものが腐りきっているため地方の民が貧乏で辛い思いをしていることを教えられる。さらに、ナイトレイドはアジトにいる数名だけでただ依頼されて悪人を殺しているだけではなく、別の場所では革命軍として人も多く集まっておりとして近い将来、国を奪還する作戦を講じていることを知ったタツミはナイトレイドの考えに同調しナイトレイドへの加入する。
 ナイトレイドに入ったタツミはまずアカメ、マイン、レオーネ、シェーレ、ブラートと殺し屋の先輩達それぞれにマンツーマンで指導を受け、時には雑用を押し付けられ、少しずつ殺し屋としての考えや戦い方を身につけていく。そしていつしか、ナイトレイドを引っ張っていく人材に・・・。


出典:アカメが斬る! 3巻より


 

帝具使い同士の戦いでは必ずどちらかが死ぬ

 約千年前、大帝国を築いた始皇帝は悩んでいた。「自分の国をいつまでも守ってゆきたいが、いずれは死んでしまう。しかし、武器や防具であれば遥か未来まで受け継いでいける」そう思い立った始皇帝は国を不滅にするために英知を集結させた兵器をつくり上げろと命令。伝説の素材や最高の職人達の力を借りて現代では到底製造できない48の兵器を生み出し、それを帝具と名付けた。
 帝具には古来から一つの鉄則がある。その性能ゆえに殺意を持ってぶつかれば例外なくいずれかに犠牲者が出て来た。つまり、帝具使い同士が戦えば必ずどちらかが死ぬ。
 帝具使い同士の戦いは壮絶であり、ナイトレイドで味方だったシェーレも帝具使いと戦い序盤で死亡。仲間達は泣いて彼女の死を悔やみ、シェーレを殺した帝都の兵士に復讐を誓う。


出典:アカメが斬る! 2巻より

 

評価・感想

 地方に厳しい重税を課したり、良識派の人間や逆らった人間を拷問にかけて見せしめを行い殺すといった大臣の政策によって腐ってしまった帝都に対し、殺し屋という立場で大臣の悪巧みにより悪さをする貴族や兵士を葬りゴミ掃除をしていく殺し屋集団・ナイトレイドに加入して主人公・タツミが帝都と戦う話。最終目標に大臣の抹殺を掲げており、大臣に少しずつ近づく形で悪行を行う帝都の兵士や貴族を殺していく。
 漫画全体としてバトルに重きが置かれており、帝具使用者のぶつかり合いはかなり迫力があり面白い。しかしながら、面白いのはバトル内容だけではなく殺しの対象になった敵の残虐性や仲間の敵討ちなど戦う理由がその都度明確にあり、バトルに到るまでの背景がはっきりしているため感情移入しやすい点もかなり良いと感じた。

 また、面白い点として”味方キャラがちゃんと戦って死ぬ”がこの漫画にはある。大抵の作品では味方キャラはどんなピンチに陥っても仲間が助けにきたり、新しい力に目覚めたりとかで生き残る場合が多いが『アカメが斬る!』では仲間が何のフラグもなく敵にやられて殺されてしまうということが多々ある。それにより、その戦いが壮絶な戦いであったということが流し読みでも伝わり、印象が強く残るし、毎回のバトルで"もしかしたら死んでしまうのでは?"という考えを読者に与えるため、バトルにより緊張感が出て面白くなっている
 帝都への革命は成功するのか、そして主な登場人物で挙げた仲間は死なずに生きられるのか・・・。ぜひ漫画を読んで確認しよう。

評価点:87点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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