『聖☆おにいさん』の評価・感想 下界で休暇中の神様たちの日常

聖☆おにいさんとは?

  • 2006年(平成18年)から講談社の漫画雑誌『モーニング・ツー』で連載中。宝島社「このマンガがすごい! 2009」オトコ編1位作品。2009年(平成21年)、手塚治虫文化賞短編賞受賞。
     
  • ブッダとイエスが、下界のバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパートの一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所であり、中村本人は何度か遊びに訪れた程度であまり土地勘はない。
     
  • 実写ドラマ『聖おにいさん』は2018年年内に配信開始。
     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/21970/volume1/

あらすじ

 世紀末を無事に乗り越えたブッダとイエスが休暇をもらい、東京都立川のアパートで生活するという話。
 聖という名字で一般人として生活する二柱の神様は、ネットでゲームをしたり、ブログをしたり、お笑いコンビを結成したりと、現代社会ライフを満喫。しかし、イエスは喜ぶと、水をぶどう酒に変化させる奇跡を起こしてしまったり、ブッダは老人から手を合わせて拝まれたりと神様の力を時々発生させてしまいちょっとした騒動に・・・。

気になったら試し読み!

 
聖☆おにいさん (1)
中村光 講談社
通常500円(税別)
目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。世紀末を無事に越えた二人は、東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。衝動買いが多いイエス。そんな“最聖”コンビの立川デイズ。“笑い”でも世界を救う!聖人in立川。ブッダとイエスのぬくぬくコメディ。
ebookjapan BookLive! 楽天

主な登場人物

ブッダ

 目覚めた人。バカンスとして人間界に降り、イエスと共同生活を送る。
 小学生や酔っ払いから白毫を「ボタン」として押されたり、イエスに耳たぶで涼を取られたりと、何かと身体的特徴をネタにされる。下界の生活では家事全般を担当。
 普段は大人しく温厚。徳のある言葉を言ったり、逆に怒っても頭が発光する(後光)。喜びなどの感情が高まると奇跡を起こし、触れたものを凛々しいデザインに変えたり、芽が出たばかりの植物を花が咲くほど成長させたりする。六神通を始め様々な神通力に通じ、座禅を組んで浮遊したり、アンテナ無しでデジタル放送をテレビに映すことが出来る。

イエス

 神の子。バカンスとして人間界に降り、ブッダと2人暮らし。
 ロン毛、髭面で、頭に茨の冠を着けた青年。ジョニー・デップに似ていると言われることがあり、本人も意識している。
 ブッダとは対照的にやや子供っぽくてノリが良く、何事も形から入るタイプ。天然ボケのところもある。基本はブッダを引っ張り回す役で、浪費家ゆえにしばしばブッダを怒らせる。
 額の聖痕は極度のストレスや恐怖を感じると出血し、その際には迫害を危惧した天界の住人・天使が迎えに来ることもある。ジャンプしたり高い所に上がった場合にも天に帰りたがっていると勘違いした天使が来ることがある。

 

この漫画の特徴

下界の日本で休暇を取るイエスとブッタ

 自分たちは働きすぎたと、仲の良いイエスとブッタは下界に降りたち、それも日本あるアパートの一室をシェアして休暇をとっていた。神様であることは隠して一般人に溶け込んで生活をする彼らは、人と同じように交通機関を利用して浅草に出向いたり、満員電車に揺られたり、遊園地に出向いたり、祭りを楽しんだりと様々な形で下界を観光し休暇の時間を過ごしていた。
 しかし、休暇中とはいえ2人は立派な神様。窓を開けてブッタが横になり寝ているとブッタの神々しさに誘われて鳥や猫達が部屋の中にまで集まってきたり、徳のある発言をしてしまうことで後光が差したり、イエスは我慢をすると血だらけになってしまったりと、それぞれの神様が持つ特徴が思わぬところで発動してしまいてんやわんやの日常を送ることになる。


出典:聖☆おにいさんより


 

祭りに浮かれるブッタとイエス

 お祭りに参加し、急遽神輿を担ぐことになってしまったブッタとイエス。イエスはジョニーデップに似てると女の子達に言われて浮かれる。天から見ている者達に変なふうに見られないか心配だったブッタだが、対しイエスはお祭りは"浮かれれば浮かれるほどバレない"と今まで以上に大騒ぎ、そしてその言葉につられブッタも浮かれまくる。
 祭りも終わり神社の境内で乾杯をするブッタとイエス。最後におみくじを引いていこうとくじを引く2人だったが二人とも"凶"。天が二人の浮かれっぷりに釘を差した・・・のかもしれない。


出典:聖☆おにいさんより


 

評価・感想

 下界で休暇をとる神様二人が神様であることを隠し人々に紛れ生活を送るという日常漫画。時に神様の力を発揮してしまい相方同士困惑させあったり、周りを知らぬうちに(神様として)敬われたり導いていたりと一風変わった面白さを持っているのが特徴。感想としてはあの有名な神様達がコミカルに動いたり、今までになかったジャンルということもあって興味をそそる内容であった。しかし、宗教系の前提知識ありきなボケや笑いもあるので案外笑えないという場面が多い・・・。その辺の知識がある人にとってはかなり面白いかもしれないが(まあそんな知識を最初から持っているのは稀だとは思うが)。

 以下、イエスの石をパンに、水をぶどう酒に変えるという力を用いたギャグ。


出典:聖☆おにいさんより

 やっぱり最初読んだときは、どうしても前提知識がないので”??”となり、面白くないまでいかなくとも意味がわからないという感覚に陥ってしまう。ただ、時間を置いて2周目にこれを読んだときは知識が多少なりともついて内容を読み込むことができ、面白かった。決してつまらない内容ではないのに圧倒的に前提知識を説明されていないので、それを理解するのがめんどくさく、漫画全体として"勿体無い"と感じた。
 "二人の有名な神様のコメディー"という興味をそそる見出しだけで手にとってしまうことが多いと思うが一巻読んで面白いと思ったら次巻を・・・という買い方がおすすめです。

評価点:77点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

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