『椿町ロンリープラネット』の評価・感想 ドキドキ必至!作家と女子高校生の同居生活に注目!

椿町ロンリープラネットとは?

  • 2015年5月20日発売のマーガレット12号(集英社)にて、「ひるなかの流星」で知られるやまもり三香の新連載「椿町ロンリープラネット」が連載開始
     
  • このマンガがすごい!2017』オンナ編5位にランクイン
     

表紙画像・出典:http://www.ebookjapan.jp/ebj/337568/volume1/branch9/

あらすじ

 幼い頃に母親を亡くし、父親と2人で暮らしていた高校2年の大野ふみ。
 ところがある日、父親が借金を抱えていることが発覚し、ふみ共々家を追い出されてしまう。そこで父親がマグロ漁船に乗り込みお金を稼いでいる間、ふみは家・食費がタダで、かつ、お金がもらえる住み込みの家政婦として働くことに。
 早速、雇い主のもとにやってきたふみだったが、雇い主は目つきが悪くて無愛想な小説家の木曳野暁。最初は若い女性ということで歓迎はされなかったが、ふみの精一杯の仕事ぶり、そしてふみの事情を知った暁は仕方なく家政婦としてふみを迎え入れた。
 自分を受け入れてくれて、守ってくれて、優しい笑顔を見せてくれる暁にふみは次第に惹かれていき・・・?

気になったら試し読み!

 
椿町ロンリープラネット 1巻
やまもり三香 集英社
380円 (税別)
大野ふみ、高校2年生。父親の借金返済のため住み込み家政婦をすることに。家主は…目つきも態度も悪い小説家・木曳野暁。新しい町での同居生活一体どうなるの──!?
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主な登場人物

大野ふみ

 本作の主人公。高校2年生。趣味でスーパーのスタンプシールを集めており、フライパンを手に入れることを目標としている。
 父親と二人暮らしで家事全般をこなしていたが、ある日父親の借金(600万)が発覚し家から追い出されてしまうことになる。そこで住処を手に入れつつ生活費もタダという魅力に惹かれ、父のツテで作家・ 木曳野暁の家政婦として住み込みで働くことに。
 暁の何気ない優しさに惹かれていく。

木曳野暁

 本作のヒーロー。ふみが家政婦をしている家の家主であり、職業は小説家。作品のジャンルは主に時代小説。世間では人気作家であり、サイン会が開かれるほど。
 最初、ふみを小娘扱いし家から追い出そうとしていたが、その仕事ぶりとふみの事情を知るなり、そのまま家政婦としての仕事を依頼する。元々夕方の7時に起きるような乱れた生活リズムだったがふみが来てから朝起きて夜に寝る生活に補正され始める。
 口は悪いが仕事は一生懸命でどんな小さな描写にも手は抜かない。気に入ればふみの意見や考えも受け入れ、作品に反映する柔軟さを持つ。

 

この漫画の特徴

借金を返済するために住み込みの家政婦に! でも・・・

 母を亡くし自らが母親代わりとして学校に通いながら家事全般をこなし、父の帰りを待つ日々を送っていた大野ふみ。
 ところが、ある日父の借金が発覚し父親共々家から追い出されてしまうことに。そして父は海へマグロ漁船に乗り出稼ぎへ、一方ふみは学校に通いながらある作家さんの家で住み込みで家政婦をすることになった。
 家賃も生活費もタダ、しかも学校も近く、その分お金をためていけると目を輝かせるふみだったが、いざ奉公先の家に行くと家主の木曳野暁は家政婦が高校生の小娘だと知り、冷たい態度と仕事のできない居候と決めつけてきたのだった。見返してやろうとふみは家の掃除、食器の片付け、洗濯、食事の用意と誰がどう見ても文句ない仕事ぶりを発揮する、が、仕事の邪魔だとふみの食事は食べてもらえなかった。
 頑張るふみに対し、”家主の言葉にだけ従え、家族ごっこなら自分の家でやれ”ともう家もないふみに暁は言い放ち、ふみは外へ。その後、暁はふみの仕事ぶりを初めてその目で確認し、そして暁の担当編集から”ふみがもう帰る家もなく、ひとりぼっち”であることを初めて知る。ふみの事情、そして仕事ぶりを確認した暁はふみを迎えに外へ、そして自分の家がお前の家だと今度こそちゃんとふみを家に迎えるのだった。


出典:椿町ロンリープラネット より


 

わたし先生の書くお話好きです!

 家政婦として家の掃除をしているとふみは家主・暁が執筆した本を発見する。時代小説のジャンルを得意とする暁の書いた本を初めて読んだふみは面白いと大絶賛。あんなに人相が悪いのに意外だと思っていると、家に担当編集・金石が訪ねてきた。
 暁と打ち合わせにやってきた金石は暁が悩み時間をかけている現在執筆している小説の引きの部分について締め切りを守って妥協することを提案しにきたのだった。しかし、妥協はできない、納得したものでないと通せないと言う暁は傍で仕事をするふみに作品の引きの部分について意見を求めた。答えるふみ、その答えに感服した暁はふみを褒め称え、早速執筆に戻る。
 これまで謎の行動が多かった暁が作品のことについて考えているためなのだと知り、ふみはなんだか嬉しくなる。そして仕事終わりの暁にふみは「先生の書くお話好きです!」と暁を褒める。すると暁は照れて顔を赤らめた。


出典:椿町ロンリープラネット より


 

この感情はなんなのかな?

 友達との話の話題はふみが振ると大抵いつもダイムセールの話や、家電でどれが欲しいかなどばかりで男っ気はまるでなし。ふみが男にときめく時はくるのか?と心配になる友達。
 そんなある日、家に下着泥棒が現れ、ふみは泥棒と対峙する。釘のついた棒で抵抗しようとするも、相手が女子高生だとわかり下着泥棒はふみに襲いかかってくる。そこへ暁が現れ「何している貴様」とふみを守り下着泥棒を追い払った。怖かったと言うふみに暁は「俺はお前の雇い主で守る義務がある。」と一言。雇用関係について言及した暁の言葉だとわかっていながらふみはその言葉にときめいていた。
 またある時、暁が風邪をひいて寝込んでしまう。普段意地っ張りな暁の態度とは違い、妙に素直で優しいその新しい一面にふみは今までに感じたことのない感情を感じるのだった。


出典:椿町ロンリープラネット より


 

評価・感想

 借金により家政婦となった主人公が偏屈で冷たい態度をとるが根は優しく頼りになる小説家の家主に少しずつ惹かれていく恋愛漫画。本作も前作同様女子高生主人公が年上の男性に惹かれ、恋愛をするという内容になっている。
 前作でも思ったがこの作者は、年上男性の心理描写と主人公に気はあるのに自分の気持ちを隠す描写と表現力が他作品と比べても別格であり、序盤は特に気持ちの見えない暁にふみだけが振り回される展開やふみ1人だけが勝手に恋に落ちていき、暁との温度差を表すような描写が非常に面白く、ドキドキすること間違いなし。暁の気持ちが主人公以上に気になり、次の展開、さらにその次の展開へと読み漁ってしまったほどだ。

 唯一残念な部分を挙げるとするならばライバルがそれぞれ暁とふみよりも魅力がなくライバルの地位にないことが心配というか残念かなと感じた。別にライバルが全てではないし、本作の設定上ライバルを出しづらいのは間違いないが前作の主人公を取り合う描写が個人的に好きだったのでそう感じてしまった。この漫画の評価を直接下げる要因にはならないがあくまで個人的に。

 やはり少女漫画ということもあり、大人の魅力に心震わせたい&年上男性との恋愛に興味を持つ女子にオススメです、

評価点:89点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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