『鬼滅の刃』の評価・感想 鬼になった妹を元に戻すため鬼と戦う時代劇ファンタジー!

鬼滅の刃とは?

  • 『鬼滅の刃』(きめつのやいば)は、吾峠呼世晴による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号より連載中。
     
  • 『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2016年11号より連載中。第70回(2013年4月期)JUMPトレジャー新人漫画賞(審査員:篠原健太)の佳作を受賞した投稿読切『過狩り狩り』が前身となっている。
     
  • 単行本9巻にて累計発行部数200万部突破が発表された。
     

表紙画像・出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/367324/volume1/branch15/
 

あらすじ

 時は大正時代。炭を売る少年・竈門炭治郎がその日炭を売り、家に帰ると家は鬼の襲撃を受け、家族全員は皆殺しにされてしまっていた。
 唯一妹の禰豆子だけは温もりがあり、医者に診せれば助かるかもしれないと炭治郎は禰豆子を背負い町へと向かう。しかし、突如禰豆子が暴れ出し、炭治郎に襲いかかってきた。禰豆子は傷口に鬼の血を浴びて、自身も鬼となってしまっていたのだった。
 鬼に変貌した禰豆子を戻し、そして家族を殺した鬼を討つため炭治郎は2年の歳月をかけて鬼殺の剣士が集まる鬼殺隊に入隊し、禰豆子と共に旅をする・・・。

気になったら試し読み!

 
鬼滅の刃 1巻
吾峠呼世晴 集英社
380円 (税別)
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
ebookjapan BookLive! 楽天

 

主な登場人物

竈門 炭治郎(かまど たんじろう)

 本作の主人公。家族思いな少年。日輪刀の色は出世できないと言われる「漆黒」、禰豆子の血が刀に纏うと赫刀となる。
 割れた皿にかすかに残った猫の匂いが分かるなど、嗅覚が非常に優れている。これは気配を読む(嗅ぐ)力としても機能しており、訓練後は「隙の糸」を感知できるようになった。ほかにも、戦闘に関して優れた勘を見せている。
 家族は鬼の襲来により禰豆子を除いて全滅してしまう。辛うじて生き残ったものの鬼と化してしまった禰豆子を人間に戻すため、冨岡義勇の紹介で鱗滝の元を訪れる。鬼を追う力を求め、2年間の訓練を経て「水」の呼吸法と剣術(壱から拾の型)を身につけた。

竈門 禰豆子(かまど ねずこ)

 炭治郎の妹。人間だった頃は家族思いの心優しい性格。炭治郎不在時に鬼舞辻無惨の襲撃を受けるが、その血が傷から入り込んだことで鬼化して生き残った。鬼としての習性から帰ってきた炭治郎に襲い掛かるが、必死の呼びかけで涙を流すなど、自我の片鱗を見せる。倒された炭治郎をかばうなど、普通の鬼とは違う様子を見せたことで冨岡に見逃された。以降は竹製の口枷がつけられ、意識と瞳が混濁している状態となる。
 普段は日差しを嫌うなど鬼の本能の一部を見せるものの、ぼーっとしていることが多い。しかし、炭治郎が危機に陥っていたり、強く呼びかけられたりすると活動的になる。鱗滝から暗示をかけられており、人間が自分の家族に見え、鬼を敵と認識するようになる。

冨岡 義勇(とみおか ぎゆう)

 禰豆子に襲われている炭治郎の前に現れた鬼殺隊の隊員。「水」の呼吸法を使用する水柱(みずばしら)。
 鬼と化した禰豆子を殺そうとするも、妹を助けるために自分を犠牲にしてでも勝とうとする炭治郎の意志や、明らかに飢餓状態でも兄を守ろうとする禰豆子を見たことで刀を引く。妹を助ける道として鬼殺隊としての訓練を受けるように勧め、育手・鱗滝に炭治郎のことを紹介する手紙を送った。
 現実的で冷めた雰囲気を見せ、感情を表に出すことはほとんどないが、炭治郎の生きる気力を引き出すためにわざと厳しいことを言ったり、普通の鬼と違う様子を見せる禰豆子を見逃したりと、人情家な面がある(あと半日早くついていれば救えたのに、という念もある)。

 

鬼舞辻 無惨(きぶつじ むざん)

 千年以上前に生まれた最初の鬼とされる。鬼達の絶対的支配者であり、自分の血を与えることで人間を鬼に変えることができる唯一の存在。与える血の量が多いほど強い鬼となるが、肉体が順応しきれない場合、そのまま死に至る。
 性格は冷酷にして残忍であるが、臆病。自らを探る者、意志にそぐわない者は、人間であっても鬼であっても決して許さない。炭治郎の家族を殺し、禰豆子を鬼に変えた仇である。
 神出鬼没、正体不明の鬼であり、柱達ですら接触した者はいない。偶然にも炭治郎が遭遇したことで、人間社会に溶け込み、潜んでいることが判明した。

 

この漫画の特徴

家族が鬼に襲われて・・・

 大家族の長男・竈門炭治郎は亡き父の後を継ぎ、家族の大黒柱としてお金を稼ぐため、正月近い雪の降る今日も炭を売りに町へと出かける。生活は決して楽ではないが母とたくさんの兄弟に囲まれ炭治郎は幸せに暮らしていた。
 炭を売り帰宅する途中、1人の顔なじみの男に夜中は人喰いの鬼が現れるため、一泊してから家に帰宅するように助言され、炭治郎はそれを聞き入れ顔なじみの男の家で一泊した。翌朝家へと帰宅すると、家の前には倒れる血を流し倒れる弟、そしてその弟をかばうようにして倒れる妹を発見。さらに家の様子はひどく、家族が無残にも殺され、部屋中血だらけになってしまっていた唯一外に倒れていた妹・禰豆子がまだ温かく助かる見込みがあるとわかり、炭治郎は禰豆子を背負って町の医者の元へと急ぐ。
 ところが、突如炭治郎の背で目覚めた禰豆子が吠えて炭治郎に襲いかかってきた炭治郎はすぐに禰豆子が鬼になってしまったのだと理解しつつも、禰豆子を助けようとする。炭治郎が声をかけると気を狂わせながらも禰豆子が涙を流すのを見て炭治郎はまだ禰豆子が人の心を無くしていない、助けられる、と考えた。しかし、その次の瞬間、禰豆子に1人の青年が刀で攻撃を仕掛けてきた。
 青年の名は冨岡義勇。彼は鬼殺隊の1人で鬼を殺す実力と鬼を容易に殺すことのできる刀を持って鬼となった禰豆子を倒しにやってきたのだった。容易く禰豆子を捕らえて禰豆子を殺そうとする冨岡に炭治郎は抵抗をみせ斧を片手に禰豆子を助けようとする。が、鬼と何度も対峙してきた冨岡に勝てるはずもなく炭治郎は倒されてしまった。その直後だった、倒れた炭治郎を鬼となりかけた禰豆子がかばうような素振りを見せたのだった冨岡はそれを見て禰豆子を拘束することだけに留まり、かつ目覚めた炭治郎に師の元へ向かうように道を示しその場を去っていった・・・。


出典:鬼滅の刃 より


 

鬼狩り部隊・鬼殺隊に入るために・・・

 冨岡義勇に鱗滝左近次を訪ねろと言われ、狭霧山の麓へやってきた炭治郎と禰豆子。
 天狗の面を被った鱗滝左近次と出会った炭治郎は早速、冨岡も属する鬼殺隊に入るためにふさわしい者かどうかを試される。無事、鱗滝左近次が出した課題をクリアし、鬼殺隊に入るための特訓が開始される鬼殺隊とは鬼から人を守る政府非公認の組織でそこに属するもの達は生身で鬼に立ち向かい鬼と戦う実力者達が集まっている。鬼殺隊に入るには藤襲山で行われる最終選別で生き残らなくてはならず非常に過酷な試練である、そのため炭治郎が選別を受けるかどうかは鱗滝自身が決めると言う。
 鱗滝の特訓は過酷ではあったが、炭治郎を強くたくましく成長させ一年後、「もう教えることはない」と鱗滝が指定した大岩を刀で切ることができれば最終選別に行くことを許可してもらえることに。しかし、大岩を斬るビジョンが見えず、炭治郎は半年以上も大岩を前に立ち止まってしまっていた。がむしゃらに特訓を続ける炭治郎の前に鱗滝のかつての弟子2人が現れ炭治郎に指南。そして半年後、計二年の歳月をかけて炭治郎は大岩を斬ることに成功した。
 最終選別が行われる藤襲山にやってきた炭治郎。最終選別は藤に囲まれ、捕らわれた鬼共が多く住み着くその山で七日間生き抜くことが選別の内容だった。多くの鬼殺隊希望者が鬼達に殺されていく中、炭治郎は二年間で鍛え身につけた水の呼吸から続く剣技で鬼供を瞬殺凶悪な鬼とも対峙するが見事倒し切り、七日間を生き抜いた炭治郎は鬼殺隊へと入隊するのだった。


出典:鬼滅の刃 より


 

家族の仇・鬼舞辻無惨

 鬼殺隊として認められた炭治郎は鱗滝の元へと帰還。禰豆子と鱗滝に迎えられる。
 その十五日後、鬼殺隊に入ったあかつきとして鬼殺隊の隊員に渡される日輪刀と隊服を受け取り、さらに早速鬼殺隊の仕事が舞い込んでくる。衣を纏い、刀を腰に指し、禰豆子と禰豆子の入った木箱を背負って、炭治郎は鬼が現れたという町へと赴き鬼退治を始めるのだった。

 人間を鬼に変えられる血を持つ鬼はこの世に1人のみ。その鬼・鬼舞辻無惨こそ炭治郎の家族を殺し禰豆子を鬼にした仇であり、かつ禰豆子を戻す方法を知っているであろうと鱗滝は炭治郎に言った。炭治郎は鬼退治をしながら鬼舞辻無惨の情報を鬼たちから入手しようとする。しかし、鬼は揃いも揃って鬼舞辻無惨のことを話したがらない・・・。
 次の仕事は東京府の浅草。鬼が潜んでいるとの情報が鬼殺隊から入り、早速二日かけて町へとやってきた。人の多さに気圧されながら町を進む炭治郎は突如、家族が殺された家に残っていた匂いを敏感に嗅ぎとる。その匂いを辿っていくとそこにはずっと探していた鬼舞辻無惨がいて・・・。


出典:鬼滅の刃 より


 

評価・感想

 ある日主人公の家族が鬼に皆殺しにされ、妹を鬼にされてしまう。主人公は妹を元に戻し、殺された家族の仇を取るためにまず鬼と戦える力を手に入れ鬼の力を持った妹と共に旅をするという話。冒頭はその時代どこにでもいるような家族に囲まれた幸せな主人公だったが家族を皆殺しにされ一気に悲劇を投下し、漫画の目的&主人公の目指す目標を打ち立てた。ジャンプ漫画ではあまり無い重い目標が掲げられ、インパクトもあり、達成条件もはっきりしているため目標が常に明確で読みやすく、”今目標のために何をしているのか”がわかりやすいのが良いと感じた。

 そして悪いところ。
 一見、剣や派手なバトル、強力な敵の存在や上記でも言った大きな明確な目標など、ジャンプ漫画になるための条件は多く兼ね備えている。しかし、勢いがあったのは序盤だけで話が長引けば長引くほどに鬼側の敵が出てきては倒し、前倒した鬼よりもちょっとだけ強いのが出てきて倒しが繰り返される地味な漫画に成り下がってしまっている。これの原因は主人公や主人公の所属する鬼殺隊に魅力はあれど、敵の鬼舞辻無惨サイドの鬼達に魅力がなく一向に人気の出る当たりの鬼を生み出せないのが原因だからだ。
 もういっそのこと、鬼舞辻無惨を引き摺り下ろしてさっさと叩いて新しい敵を出すか、はたまた鬼舞辻無惨サイドに禰豆子を渡して主人公と敵対させるなどができれば面白くなるのになと思ったり・・・。
 ただ、まだ伸びしろはあると思うのでこれからの展開に期待したい。

評価点:57点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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