『カラダ探し』の評価・感想 【恐怖】夜の学校で友のカラダを探す心臓に悪いサバイバルホラー漫画!

カラダ探しとは?

  • 小説投稿サイト『E★エブリスタ』(現・エブリスタ)にて全4部作の本編が2011年12月1日から2014年5月7日にかけて携帯電話向けのオンライン小説(ケータイ小説)として投稿された。
     
  • 全4部作の本編がオンライン上で完結した直後の2014年9月より連載が開始された漫画版は、『週刊少年ジャンプ』での連載経験もある村瀬克俊が作画を担当し、漫画版を軸としたボイスドラマ、Webアニメ版などの展開が行われている。
     

表紙画像・出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/300056/volume1/branch18/

あらすじ

 県立逢魔高校で学校の怪談として語られる、50年前の強姦・バラバラ殺人の犠牲者である血まみれの少女の幽霊「赤い人」。
 怪談によれば、学校で「赤い人」を見た者は校門を出るまでに決して振り返ってはならず、もし振り返ってしまった場合その生徒は「赤い人」身体を8つのパーツに分割されて校舎に隠されてしまう。身体をバラバラにされてしまった者が助かるためには、友人達に自分のカラダを探すように頼み、その友人達がカラダを集めきるまで助からない。また、カラダ探しを「頼まれた側」の友人達は身体を隠された生徒の頼みを拒否することはできず、8つに分割された「頼んだ側」の生徒のカラダを全て集めるまではカラダ探しをやめることが出来ないという・・・。

 ある日、クラスメイトの遥に「カラダ探し」を頼まれた明日香達6人。遥の頼みを回避することは出来ず、6人はループされる毎夜、襲いかかる「赤い人」に殺されながら遥の「カラダ探し」を行うのだった・・・。

気になったら試し読み!

 
カラダ探し 1巻
原作:ウェルザード 漫画:村瀬克俊 集英社
380円 (税別)
【「少年ジャンプ+」人気No.1サバイバルホラー!!】友人の遥から「私のカラダを探して」と依頼された明日香たち。それは、学校に伝わる“赤い人”の怪談を予感させるものだった――。早くすべてのカラダを見つけなければ、永遠に同じ日が繰り返され、何度も“赤い人”に殺されると言うが…。
ebookjapan BookLive! 楽天

 

主な登場人物

森崎 明日香(もりさき あすか)

 「第一夜」の主人公であり語り手。メンバーの良心的存在で、極限状況でも勇気を奮い立たせて率先して動き、周囲を巻き込んで人間関係を変えていく。
 赤い人を見た際も仲間の生存を優先して「赤い人」を引き付けるために校内を走り回る。加えて「赤い人」に殺される直前でもパーツを収めたり、放送を流す放送室の人物の正体を知ろうとしたりタダでは転ばない負けん気がある。

伊勢 高広(いせ たかひろ)

 喧嘩っ早い不良生徒。猪突猛進タイプであり、考えるより先に行動する。リーダー気質であるためにみんなを引っ張ることができるが、カラダ探しで日々がループしていることを昼に気づくほど鈍感であまり賢くない。ただシンプルな思考のために確信をついた提案をすることもある。
 幼馴染である明日香に異性としての好意を抱いている。異性同性問わず好かれる。

柊 留美子(ひいらぎ るみこ)

 同性のメンバーからは「美人」と評されているが、気が強くがさつな面があり、高い理想に見合った交際相手が現れないことを嘆く一方、男性メンバーから異性としては敬遠されている。胸が小さいことを気にしている。
 カラダ探しにイラつくもカラダ集めができなければまた”同じ日が繰り返される”ことを利用してお昼のうちに明日香達と豪勢に食事をしたりと状況をポジティブに考える。

浦西 翔太(うらにし しょうた)

 当初は自分の頭の良さを鼻にかけて他のメンバーを捨て駒にするような態度を取る。自分が生き残ることでカラダが上手くいくと説明し、「赤い人」をメンバーに押し付けていたが、結局1人ではどうすることもできずに高広が最初のパーツを発見したことで周りから責められる。
 反省を強いられ、次の日の遥殺し(カラダ探しを頼まれる前に遥を殺したら?という疑問解消のため)や三夜目の「赤い人」の引きつけを担ったことで仲間と和解する。

鳴戸 理恵(なると りえ)

 明日香・高広の幼馴染であり明日香の親友。怖がりで臆病な性格。スタイルが良く、巨乳。

杉本 健司(すぎもと けんじ)

 三夜目で目眩を訴え体調が悪くなり、四夜目で理恵を強姦しかけたりと日を重ねるごとにおかしくなり、それ以降昼間に学校に顔を出すことはなくなる。しかし、夜には現れ、「赤い人」と同じような怪力で見つけた仲間を殺す側になる。とはいえ、「赤い人」には異変前と同じく狙われ殺される。
 理恵への強姦や仲間を襲うことは本人の意思ではなく何者かに取り憑かれたことが原因だった。

三神 遥(みかみ はるか)

 赤い人にカラダをバラバラにされ、毎日カラダ探しを頼みに明日香達6人の前に現れる。
 明日香にレポートの提出を頼まれ校舎を歩いていた時に「赤い人」に遭遇し、カラダをバラバラにされてしまった。
 毎日一度皆の前に現れ、おどろおどろしい姿と態度で自分のカラダを探すよう強要する。逃げても殺しても逃れることはできず、風呂でもトイレでも布団の中でもお構いなしに現れ、「頼まれた側」のメンバーを震え上がらせる。

 

赤い人(あかいひと)

 カラダ探しの怪異の主。カラダ探しを行っている夜の校内に出没する、血まみれの白い服を着た幼い少女の幽霊。約50年前、学校の校舎が建つ前にこの土地で起きた、強姦・バラバラ殺人の犠牲者。
 「赤い服が欲しいので、返り血で白い服を血染めにしたい」という内容の歌を歌いながら校内を移動している。「頼まれた側」のメンバーを発見すると走り寄って恐るべき怪力で抱きつき、歌の歌い終わりと同時に人間を絞め殺してしまう。また、カラダ探しの探索中に彼女の姿を見てしまった者が後ろを振り返ると、瞬間移動して背後へと現れ、その場にいた者を素手で紙を引き裂くように惨殺する。

 

この漫画の特徴

私のカラダを探して

 ある日、三神遥が同じクラスメイトの森崎明日香、伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、鳴戸理恵、杉本健司の6人に自分のカラダを探してと頼みこんできた彼らの通う学校には一つの怪談話があった、それは「赤い人」の怪談
・「赤い人」は放課後の校舎に現れる
・「赤い人」は1人になった生徒の前に現れる
・「赤い人」を見た者は、校門を出るまで決して振り返ってはならない
・振り返った者は、カラダを8つに分けられ、校舎に隠される


出典:カラダ探し より


 

「赤い人」による恐怖の襲撃

 急遽話し合いになった6人だったが、怪談はただの噂話に過ぎないだろうと言う伊勢高広の言葉でその話し合いは終わりを迎え、不安を覚えながらも皆はその日そのままいつも通りに帰宅した。
 ところが日付が変わる0時00分、家にいたはずの6人は突如なんの前触れもなく校舎前へとワープしてしまう。校内から出ようにも見えない壁があり、携帯も電波が繋がらず6人は仕方なく夜が開けるまでの間を校舎の中で過ごそう校舎の中に入った、その時、校内放送がかかり、生徒玄関に「赤い人」が現れたという放送が流れる。すぐに校舎から逃げようとするも扉がひとりでに閉じて6人を逃さないように鍵がかかってしまう。
 そして、逃げられなくなった6人の前に少女の格好で大きめのぬいぐるみを抱えた血だらけの少女が現れる。「まずい」そう思って我先に逃げ出す柊留美子は「赤い人」を見た場合に振り返ってはならないという言い伝えを忘れ彼女の元へと一瞬でワープした「赤い人」に腹部を抉られ瞬殺されてしまう。そして「赤い人」の猛攻は止まらず、少女の姿からは想像もできないような怪力で6人を次々に血祭りにあげていくのだった・・・。
 次の日、6人は何事もなく目を覚まし学校へと通う。「赤い人」に殺された昨日のことは夢だったのか?と思うも、「赤い人」に殺され引き裂かれた部位に大きな痣が残り、ただの夢ではなかったのだと理解する


出典:カラダ探し より


 

全てのカラダを見つけるまでカラダ探しは終わらない・・・

 体に痣を作りながらもなんとか目覚め学校へと登校した6人。
 ところが、6人の意識は次の日の10日に進んでいるはずなのに、世間や時計は昨日遥にカラダ探しを頼まれた9日に戻ってしまっていた。授業の内容も居眠りで怒られる生徒も弁当の内容も全て同じ・・・。カラダ探しが終わるまで次の日に進めないのだと6人は知る。そこで、伊勢高広が遥のカラダ探し頼みを受けないように逃げればカラダ探しを回避できるのでは?と他の5人に提案。
 その日の遥がカラダ探しを頼みにくる13時。6人は高広の提案通り、それぞれバラバラに校舎内を逃げ回り遥の頼みを回避するように行動してみる。トイレの個室に逃げ込んだ森崎明日香、鍵を閉め誰も入ってこられないはずなのに、突如後ろに遥が現れ「カラダを探して欲しい」と頼まれてしまう。今夜は自分1人だけでカラダ探しをしなくてはならない・・・と落ち込む明日香だったが、他の5人も同じ時間に遥に遭遇してカラダ探しを頼まれたと言う。6箇所同時に遥が現れたという怪奇現象で6人はカラダ探しを拒否することはできないのだと知るのだった
 そして、第二夜再び夜の校舎へとやってきた6人。赤い人に仲間を殺されながらも伊勢高広が遥の右腕を校長室の机の引き出しから発見。生徒玄関前で見つけた遥のカラダの形に窪んだ棺に右腕を収める。残りは左腕、左胸、右胸、腰、右足、左足、頭の7パーツ。全てのカラダを見つけるまでカラダ探しはまだ終わらない・・・


出典:カラダ探し より


 

評価・感想

 学校の怪談に巻き込まれカラダをバラバラにされた生徒のカラダを頼まれた複数名の生徒が夜中探し、全てのカラダを探し終わるまで終わらないというホラー漫画。ホラーの要素の大部分は怪談の中にもある「赤い人」の存在で、カラダを探す生徒達を追いかけ回し殺害する役であり、毎夜生徒達を恐怖のどん底に叩き落としては無惨にカラダをバラバラにして殺害する。
 「赤い人」が追って来るシーン、そして怪談にもある「振り向くと後ろにいる」という設定より、恐怖の対象である赤い人との距離が一気に詰まっていく描写が印象的でかなりゾッとする。
 あやまって振り向いてしまった主人公が赤い人に襲われる描写が以下の画像なのだが、やっぱり何回見ても怖い・・・。(こんなのが作中にはいっぱいあります)


出典:カラダ探し より

 ホラー漫画としてのレベルの高さは誰もが認めるとこだと思うが、では他の要素ストーリーやキャラの部分ではどうなのか?という疑問がある。
 結果からいうとキャラはジャンル上突出したキャラはいないが、ストーリーはかなり面白い。ホラー漫画は驚かせて終わり、気持ち悪さを出しておけばいいんでしょう?みたいなのが多くて当たり外れが多いが、そういうストーリーの点でこの漫画はハズレということはない。大まかな流れは遥のカラダ探しで怪談を知り、それからまた数回に渡ってカラダ探しを行っていくのだが、最終的には赤い人の呪いを解くことを目的に登場人物が行動する。ただの摩訶不思議な呪いで終わらせるのではなく、元凶にもアプローチするのは面白いし、何より謎を解くための伏線も作中に散りばめられており、ミステリとまではいかないが最後に全て線で繋がるシーンはホラー部分と同じくらい見所。
 ちょっと怖いがかなりオススメで最終巻まで面白いというかなり珍しい良ホラー漫画。読んだことのない人はぜひ読むべきでしょう。

評価点:99点

 

しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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