『MAJOR 2nd』の評価・感想 才能のなさ&二世の重圧と戦う主人公を描いた大人気漫画MAJORの続編!

MAJOR 2ndとは?

  • 『MAJOR 2nd』(メジャーセカンド)は、満田拓也による日本の漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて2015年15号より連載。
     
  • 1994年から2010年まで同誌で連載された野球漫画『MAJOR』の続編であり、前作の主人公・茂野吾郎の息子である茂野大吾の成長を描く。
     

表紙画像・出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/319506/volume1/

あらすじ

 茂野大吾は、幼少時、現役復帰した父・吾郎の影響を受け、「おとさん(吾郎)みたいにプロ野球選手になる」という夢を抱いていた。しかし、父親の吾郎のように生まれ持ったセンスや才能には恵まれず、周囲からは期待はずれとして落胆され、野球を辞めてしまっていたのだった。
 野球を辞めてから2年後、小学6年生になった大吾はある日、転校してきた佐藤光と出会う。光は父・五郎の親友である佐藤寿也の一人息子でありながらも野球未経験でボールとの距離感を掴めないどころか、制球もてんでダメ、大吾以上に野球はできなかった。しかし、それでも純粋に野球を楽しみ、そして周囲の言葉も気しない光に引っ張られ大吾は再び野球を始めることになる・・・。

気になったら試し読み!

 
MAJOR 2nd 1巻
満田拓也 小学館
400円 (税別)
吾郎の息子・大吾は、才能のなさと二世の重圧から、ドルフィンズをやめていた。だが野球を諦めていた小6の大吾の元へ、一人の転校生が現れる。佐藤寿也の息子と名乗る光の登場で、大吾の野球人生が大きく変わり始め…?
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主な登場人物

茂野 大吾(しげの だいご)

 本作の主人公。捕手、外野手 右投右打。背番号13。
 野球選手・茂野吾郎の息子。少年期の吾郎と外見はよく似ているが、やや小柄な体格。守備能力は並以上だが、遠投や打撃が不得意。ただし、これは基礎的な知識や練習が不十分だったためであり、再び野球を始めてからは寿也の指導を受け、徐々に練習の成果を見せ始めている。
 豪快な野球が持ち味であった父とは対象的に、三船リトル時代は犠打やプッシュバントで次の打者に繋げることを中心とした、小技主体のスタイルに取り組んでいる。

佐藤 光(さとう ひかる)

 佐藤寿也の息子。投手、外野手。背番号15。
 小学6年生。ニューヨーク生まれの帰国子女。父に似て容姿端麗だが、近眼で眼鏡をかけており、時々英語を交えて会話をする。常に前向きで物腰の落ち着いた性格だが、その言動は自信に満ちており、当初の大吾からは「激しくうざい」と思われていた。
 野球は父とのキャッチボール程度しか経験がない程の初心者だったが、潜在能力は高く、少し教わっただけで打撃や守備のコツを掴んだほか、父親譲りの強い肩を持っている。大吾に挑発的な言動をとることもしばしばだが、そのほとんどが彼のやる気を引き出すためのものである。

佐倉 睦子(さくら むつこ)

 本作のヒロインであり、大吾のクラスメイトの女の子。外野手、投手(中学校)。右投右打。背番号16。
 幼少期、天才的な才能が無くてもリトルで必死に努力している大吾に惹かれ、密かな好意を寄せているが、全く気付いてもらえず、大吾の素っ気ない態度に腹を立て、以降は自分も大吾に素っ気なくなる。しかし、それでも大吾のことを気にかけている。
 野球の知識は無いが、攻守におけるセンスがあり、光の剛速球を取れたり、トスバッティングもこなし、実践でも安打を放つなど高い打撃センスを持っている。

 

この漫画の特徴

父はプロ野球選手!! しかしその息子は...

 メジャーで活躍し、日本のプロ野球にもバッターとしての偉業を成し続ける吾郎。そんな吾郎に憧れ自身もプロ野球選手の夢に憧れていた吾郎の息子・大吾はいつか必ずプロ野球選手に慣れると本気で思っていた
 しかし、その3年後、地域の野球チームに加入することとなった大吾を待ち受けていたのは、偉大な父とすでに活躍し終えた姉が作り上げた功績による期待と”自分には野球の才能がない”という事実であった。大吾への周囲の期待値の高さか、はたまたただの嫌味なのか大吾のプレーにいちいち口を出すチームメイトのそんな言葉に大吾は揺れ動き、小さなミスでさえも大吾を少しずつ追い込んでいく。そして、一番大吾にこたえた出来事が父のDNAを引いているとは思えないくらい肩が弱く、”父のような野球選手に憧れて”をずっと目標にしてきた大吾にとって、絶望的で受け入れがたい、理想とのギャップであり、父のようにはなれないという事実が大吾を野球から遠ざけてしまっていた・・・


出典:MAJOR 2nd より


 

同じ二世の佐藤光に刺激を受ける大吾

 野球から遠ざかり2年後の小学6年生となった大吾の前に、ある日大吾と同じ学校に転校してきた佐藤光が訪ねてきた
 佐藤光の正体は大吾と同じくプロ野球選手・佐藤寿也の息子であり、大吾と同じ二世。親近感を覚える大吾だったが、光の性格にウザさや自分がすでにやっていない野球をやりたいと言う光に冷たく接してしまうのだった。

 後日、大吾は野球チーム・ドルフィンズのチームメイトがインフルエンザにかかりメンバーが足りないということで急遽大吾がドルフィンズのチームに嫌々ながらも復帰することになる。すると、ドルフィンズには光の姿があり、その日から、光はチームメイトになっていたのだった。
 試合中、2年前と同じく弱い肩、そしてバッテイングセンスのなさを披露し周囲から呆れられてしまう大吾。しかし、守備はよく運動神経も悪くはないと光は言うのだった。そしていざ光が交代となり守備につく。”自分と違い野球ができるのだろうな”と思う大吾だったが、光はフライで落ちてくるボールの落下点すらわからないような野球初心者だったことが判明する。ところが、光には野球の才能があり、野球を始めたばかりのその日にいとも簡単にヒットは打つわ、すぐに打球感は身につけるわ、肩は化け物クラスだわと大吾の求める二世の姿を光は持っていたのだった


出典:MAJOR 2nd より


 

光と大吾のバッテリー??

 自分が理想とする二世の形を光に見せつけられ改めて自分に才能がないことを実感してしまった大吾。ところが、なんと野球の才能があるはずの光もまた野球の面白さがわからないと野球を続けることを拒否するのだった。自分は才能がなく野球がしたくてもできないのに才能を持っているのに野球をやらない光に苦言を呈す大吾。ならばと光は大吾が続けるならば自分も野球を続けると自分が続けるための条件を出してきた。
 光の挑発で再び野球を始めることになった大吾。ある時、光が”野球の花形はピッチャーだ”と自慢の強肩を活かしピッチャーを目指すようになる。その過程で練習に付き合うことになった大吾はやりたいポジションがないのならばキャッチャーになればいいと光に提案される「自分のブルペン捕手が欲しいから調子のいいことを言っている」と思った大吾。しかし、光は純粋に大吾とバッテリーを組んで試合に出られたら楽しいなという思いでそう言ったのだと知り、大吾はキャッチャーになる道を考え始めるのだった。
 姉にも母にも台湾に住む父親にも応援され、キャッチャーの道に進むことにした大吾は、早速光にそのことを伝えに行くが、キャッチャーの相手ならば偶然練習相手になってくれた女子の佐倉でいい、第一大吾では自分の球は取れないだろう?と光に挑発されてしまう。しかし、大吾は腹を立てることなくキャッチャーを極めることに専念し、バッティングセンターでキャッチングの練習に励むすると、そこへ的確なアドバイスをする光の父親・佐藤寿也が現れて・・・。


出典:MAJOR 2nd より


 

評価・感想

 大人気&長寿漫画・MAJORの続編。MAJORの主人公であった茂野五郎の息子・茂野大吾を主人公とした次世代の野球漫画。メジャーリーグでも大活躍し、現在も野球選手として活躍する五郎に憧れ自身も野球選手を志していたが、五郎ほどの実力はなく、周囲の期待と失望に押しつぶされ大吾が野球を辞めてしまった時点から物語がスタート。
 野球どころかスポーツすらもしてなかった大吾の元に同じく二世である佐藤寿也の息子・佐藤光が大吾の前に現れる。野球を全く知らなかった光の才能と野球を心から楽しむ姿に引かれ、再び大吾は野球を始め、父五郎とは反対のポジションであるキャッチャーを目指すというのが始まり。

 この漫画の面白い点は前作MAJORで活躍した登場人物達の数年後の姿が確認できる点。
 MAJORのキャラがあらゆる場面で登場する。一度フェードアウトしたキャラの再登場にも胸躍るが、そのキャラ達がどういう成長を遂げたのかという点が見どころ。高校時代五郎と共に戦った田代や藤井、五郎の嫁・薫、光の父・寿也と序盤から多くのキャラが登場するが、薫や寿也に比べて田代、藤井は苦労しているのかかなり老けていたりと、背景を匂わせるキャラのリセットされた立ち位置や表情などが面白い。
 もう一つの面白い点は、メジャーリーガーの才能を受け継ぐ二世達にしかわからない重圧に立ち向かい父親ではなく自分達で自分達にしかない実力を手にしていく大吾の精神的成長が感動的で面白い。そして、父親と同じく成功者の道を辿らせるのではなく、周囲の期待感が本人を潰してしまっていたという設定も面白く大団円に終わった前作からは想像もできない良い意味で悪いスタートになっているのは非常に熱くなる展開だった。
 MAJOR2ndは漫画内の設定だけではなく、MAJORの続編として漫画業界やテレビ業界など、各方面から注目されている。前作の良い部分や引き継げる部分はできるだけ取り込んで作品を盛り上げてほしいが、前作のキャラでなくMAJOR2ndのキャラで、MAJOR2ndでしか出せないドラマを作り盛り上げていってほしいと感じました!

評価点:80点

 

しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

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ライターのしょーりです。

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