『ゴールデンカムイ』の評価・感想 生か死かの埋蔵金を巡るサバイバル!

ゴールデンカムイとは?

  • 『ゴールデンカムイ』は、野田サトルによる日本の漫画。明治時代末期の北海道・樺太を舞台にした作品で、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2014年38号(2014年8月21日発売)から連載中。
     
  • 2018年8月時点で累計発行部数は800万部を突破。
     

表紙画像・出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/300577/volume1/

あらすじ

 「不死身の杉元」と呼ばれた日露戦争の英雄・杉元佐一は、除隊後、一攫千金を狙って北海道で砂金採りに明け暮れていた。そんな折、杉元は現地で出会った中年男に、アイヌから奪われた埋蔵金の話を聞かされる。埋蔵金を奪った人物は網走監獄に収監中で、同房になった脱獄囚たちに埋蔵金の在り処を示す刺青を施したというのだ。当初はホラ話と思っていた杉元だが、その後の出来事によって話はにわかに真実味を帯びはじめる……。
 埋蔵金の話をした中年男は、酔いが覚めるといきなり杉元を襲い、逃走した挙句にヒグマの餌食となった。その死体に彫られた奇妙な刺青を見た瞬間、杉元の血が騒ぐーーアイヌの埋蔵金は実在するッ! 

気になったら試し読み!

 
ゴールデンカムイ 1巻
野田サトル 集英社
488円 (税別)
『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
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主な登場人物

杉元佐一(すぎもと さいち)

 本作の主人公。元大日本帝国陸軍一等卒、元第一師団特別支援隊隊員。軍帽にマフラー、顔を縦横断する裂傷痕が特徴の20代前半の青年。猫舌。好物は干し柿、塩をかけた脳、苦手なものはイナゴの佃煮。
 鬼神のような戦闘力と強運、生への凄まじい執念、医師が見放す重篤な負傷でも翌日には治癒し戦場を駆ける驚異的な回復力から「不死身の杉元」の異名で一目置かれ、第七師団にもその名を知られている。また戦場で負った夥しい傷跡が顔を含め全身に今も残る。なお出征前の髪質はストレートだが、出征後は髪質が変わり少し癖毛となっている。

アシㇼパ

 10代前半の利発で天真爛漫なアイヌの少女。父親譲りの緑が散った濃紺色の瞳を持ち、ポーランド人のクォーターの美少女。日本語とアイヌ語の二言語話者。作中ではアシㇼパのリはアイヌ語の小書きリで表記されている。好物は塩をかけた脳。
 外見と年齢に反して、理知的で賢く豪胆な性格。「新しい(アシㇼ)年(パ)」を意味するアイヌ名を「未来」と解釈し、信仰や慣例を重んじた上で古い因習に捕われず現実的かつ合理的で柔軟な思考も持ち併せた「新しい時代のアイヌの女」を自負する。
 父を失った後、本来ならアイヌの娘が担うべき仕事や嗜みをせずに野山を駆けていた。

白石由竹(しらいし よしたけ)

 強盗と度重なる脱獄で収監されていた入れ墨の囚人の1人。坊主頭に長いもみあげが特徴。好物は酒、飴、白米、苦手なものは鹿の脳ミソ。
 通称「脱獄王」の名の通り、関節を自在に脱臼させて狭い隙間を出入りできる人間離れした身体能力、脱獄のための周到な小細工を作り体の中に隠し持つ器用さ、入獄した施設の特徴や死角をいち早く見抜く優れた観察力を持ち、また口先ひとつで必要な情報を引き出したり、言いくるめたりするなどコミュニケーション能力も高いため、いざという時の潜入技と脱出術に加え間諜役としての能力を発揮し暗躍する。

土方歳三(ひじかた としぞう)

 元新撰組副長の旧幕府軍志士。通称「鬼の副長」。
 銀白色の長髪に顎髭をたくわえ、既に齢は70を越しているが、眼光鋭く血気劣らぬ若々しい様子から人魚の肉を喰らい不老不死になったと噂されるほどである。一方で気配を隠し、一介の老人を装って行動することもある。好物は細かく刻んだ漬物を乗せたお茶漬け。
 史実では明治2年(1869年)の箱館戦争にて戦死しているが、本作では戦況の悪化した箱館から秘密裏に落ち延び、素性を隠し政治犯の模範囚として長らく月形樺戸集治監に幽閉されていたという設定になっている。作内では土方を幽閉した典獄・犬童によって後に網走監獄へ移送された。
 入れ墨の囚人たちの脱獄を主導した主犯格で、金塊の噂を聞いた一部の若い屯田兵達が囚人24名の身柄を強引に移送した際、軍刀を奪取して屯田兵らを殺害、脱獄を成功させてその正体を明かす。

この漫画の特徴

アイヌの少女と埋蔵金を狙う!?

 明治三十七年の日露戦争で鬼神のような戦いぶりでロシア軍と戦い生き残った主人公・不死身の杉元は気に入らない上司を半殺しにしたため勲章ももらえず軍を追い出されてしまう。そんな杉元はカネを手に入れるために北海道の山奥で一攫千金を夢見て砂金、金粒、金塊を探していたが、ある時偶然出くわした酒に酔った男から埋蔵金の話を聞かされる。

 埋蔵金は一人の男がアイヌの民から大量の金塊をある場所へと隠したというが、男はその後、警察に捕まり死刑囚として地の果ての牢獄に捕まってしまう。外の仲間に金塊のありかを伝えようにも看守も男の埋蔵金を狙っており、安易に手紙などのやりとりでは外にありかを伝えられないと男は同房になった死刑囚達の体に埋蔵金のありかを記した暗号を刺青として彫った。囚人達は脱獄できた時金塊を半分やると言う男の言葉にそそのかされ看守の目を盗んで脱獄をした・・・。と酒に酔った男は言う。

 その後、酒に酔った男は杉元の知らないところでヒグマに襲われ土に埋められていた。男を土から引っ張り出す杉元。すると男の体には男が話した”囚人達に刻まれている埋蔵金のありかを示す”刺青が彫られており、男がその囚人であったことを知る男を襲ったヒグマが帰って来る前に遺体の男を背負いその場を後にしようとするが、運悪く帰ってきたヒグマに出会ってしまう。
 死を覚悟した杉元。しかし、アイヌの少女・アシㇼパの放った毒矢に助けられ・・・


出典:ゴールデンカムイ より

囚人を狙う杉元一味と日本陸軍

 アイヌの少女・アシㇼパに助けられた杉元は埋蔵金の話を持ち出しアシㇼパと手を組むことを持ちかける。アシㇼパはアイヌの民を殺して埋蔵金を奪った男は父親を殺した仇であると言い、人を殺さないことを条件に杉元と手を組むことに。
 そして埋蔵金のありかを見つけるために杉元とアシㇼパは北海道の森に潜む囚人達を罠で次々に捕まえ、体に刻まれた刺青を模写し埋蔵金のありかへと少しずつ近づいていたそんなある時、杉元達が捕まえた囚人がどこからか放たれた銃弾によって息絶えてしまう。銃を放った者の正体は杉元もかつて属していた屯田兵の部隊・陸軍最強と謳われた北海道の第七師団の男だった陸軍も杉元達や囚人達と同じく金塊を狙っており、囚人の遺体を手に入れようと杉元と激突する!


出典:ゴールデンカムイ より


 

新撰組・土方歳三

 捕まえた囚人の白石由竹と共に川に落ち、九死に一生を得た仲となった杉元は白石から刺青を入れられた囚人達のことについて話を聞く。入れ墨の囚人は全部で24人、そして囚人達の親玉は旧幕府軍の侍・箱館戦争で戦死したと思われていた新撰組鬼の副長・土方歳三だという
 金塊を隠した張本人の男・のっぺら坊は囚人達に「小樽へ行け」と指示されていた。白石からそれを聞いた杉元は小樽へ、そして囚人達の親玉である土方もまた小樽へと向かうのだった・・・。


出典:ゴールデンカムイ より


 

評価・感想

 日露戦争で大活躍した主人公がアイヌの少女と共に埋蔵金を手に入れるため、ありかを示した入れ墨の入った囚人を捕らえ、そして同じく囚人を狙う日本軍と戦闘を繰り広げるアクションと歴史&時代劇要素のある漫画。主人公達一味と日本軍と囚人、そしてアイヌから埋蔵金を奪った黒幕、そして北海道に住む動物達と序盤から多数の敵に囲まれ連戦を繰り広げるのでアクション漫画を求めている人は気に入るはず。
 フィクションではあるものの時代に沿った展開やキャラが登場したりという点も魅力的。新撰組の土方歳三、永倉新八など名の知れた偉人達の存在には現実感を醸し出し面白さを増幅させる要素となっている。

 この漫画の面白さはアクションだけではなく、ストーリー展開、埋蔵金のありかや過去の経緯などを解き明かすミステリー要素、さらには杉元とアシㇼパの関係などなど見所がかなり多い。序盤は一気に情報が入ってくるためごちゃごちゃしているように思うが、話を進めていくうちに内容が整理されていくので問題はない。
 いくつかの要素をどうラストにつなげるのか・・・。一歩間違えばクソ漫画、全ての要素が線で交われば神漫画と今後の展開次第で評価も変わってくるが連載されている現在もまだまだ期待値は衰えを知らず、ぜひオススメの漫画です。

評価点:72点
しょーり

しょーり管理者 兼 ライター

投稿者プロフィール

ライターのしょーりです。

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